[新人戦]初の3バック、ボールを保持して相手を外す攻撃など「新しいモノ」に挑戦。矢板中央が全試合3得点以上で栃木制覇
ゲキサカ / 2024年2月17日 0時30分
[2.10 栃木県新人大会決勝 矢板中央高 3-1 國學院栃木高 栃木グ]
矢板中央が新システム、ボールを保持して相手を外す攻撃など「新しいモノ」にトライし、新人大会制覇。令和5年度栃木県高等学校サッカー新人大会決勝が10日、宇都宮市の栃木グリーンスタジアムで開催され、矢板中央高が3-1で國學院栃木高に勝利。19年大会以来となる優勝を果たした。
矢板中央の新チームは、2シャドーとアンカーの選手を配置した3-5-2システムを採用。高橋健二監督は「こうやって時間を掛けて3バックっていうのは初めて。いつもだと堅守速攻だけだったんですけど、今年はもう少し握って、外すというサッカーも『新しいモノ』として取り入れて、 チャレンジしていきたいなと思っている」とその意図を明かす。
選手権で過去4度の3位を記録している矢板中央は、伝統的に堅守速攻が特長のチームだ。特に体を投げ出してのシュートブロックやクリア、ゴールを守ることへの執着心の強さなど全国トップクラスと言えるものがある。22、23年は2年連続でインターハイ8強。だが、選手権で上位に届かなかった。
迎えた今年は、ゲームメーカーのMF外山瑛人(2年)や今大会準決勝で交代出場ながら4得点のFW堀内凰希(2年)ら攻撃タレントが多いこと、また「(全国で上位に入るためには)堅守速攻だけだと限界がある。新しいものにチャレンジしたい」(高橋監督)という考えからボールを握る、また人数をかけて攻撃することにトライ。全4試合で3得点以上をマークして頂点に立った。
「今回、団結してくれた」と中田勇樹監督が評した國學院栃木は、昨秋の選手権予選に続く決勝進出。昨年からのレギュラーであるMF高橋遙希主将(2年)、MF斎藤旺雅(2年)の2シャドーがボールを引き出し、ドリブルを交えてボールを動かした。
だが、前半は矢板中央の切り替えの速さや鋭いプレッシャーに苦戦。攻め切る前にボールを失ってしまう。一方の矢板中央はアンカー役のMF田中晴喜(2年)らがボールを奪い返し、キープ力の高い外山やMF平野巧(1年)がチームを前進させる。
まだまだ精度を欠く部分もあるが、人数を掛けた崩しや個の強さを活かした攻撃からCKの数を増加。また、浮き球を胸で収めたFW渡部嶺斗(2年)が、迫力のある仕掛けからシュートを撃ち込むシーンもあった。そして20分、矢板中央が先制する。再三攻撃参加を見せていた左WB中島漣音(2年)の右CKを、CB小倉煌平(2年)が頭でゴールへ突き刺した。
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