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トップチームのキャンプ帯同で突き付けられた現在地。FC東京U-18FW山口太陽が心に宿すのは未来を照らす“メラメラの炎”

ゲキサカ / 2024年2月12日 13時25分

 FC東京U-18は後半開始早々に2点目を奪うと、14分に決定機が巡ってくる。MF田邊晴大(1年)のパスからFW大越友太波(2年)のシュートはポストを叩いたものの、こぼれ球に反応した9番がすかさずゴールネットへ流し込む。

 33分はセットプレーのチャンス。左からMF大澤修三(2年)が正確に蹴り込んだCKへ、「ファーに入ったら、ちょうどキッカーがそこに良いキックを上げてくれたので、合わせるだけでした」と飛び込んだ山口がゴールを陥れる。

 その後に2度訪れたチャンスは決め切れず、ハットトリックは逃したものの、新チームになってから自身にとっては最初の公式戦で2ゴールを記録。「チームとしては他にも決められるところがあったので、もっと獲りたかったのが本音です。ただ、自分のゴールが獲れたことは良かったかなと思います。ちょっとホッとしました」。45分できっちり残した結果に、安堵の表情も浮かんだ。


「フルで帯同した中で、なかなかチャンスがなかったんですけど、その中で自分にできることをやっていく感じだったので、悔しいキャンプではありました」。前述したように山口はトップチームの沖縄キャンプにフル帯同したものの、現在地を痛感する格好に。思い描いていたような時間は過ごせなかった。

「ディエゴさんは身体の強度もスピードも全然違いましたね。あとは練習自体も、ボール回しに入るにしてもスピード感が違うので、切り替えの意識も含めて、すべてのスピードが違うなと感じました」。プロのスピード感の違いに慣れるのに苦労したが、そこでアドバイスをくれたのはおなじみの“レジェンド”だ。

「長友(佑都)さんから『自分もA代表でボール回しに入った時に、最初は目が追い付かなかったけど、やっていけば目は慣れるものだよ』というアドバイスを戴きました。その言葉もあって、トップの選手の動きがわかってくるにつれて、日に日に目が追い付いていくようになりましたし、切り替えも追い付くようにはなりました」。

「長友さんはみんなのことをまとめる力が凄くて、年齢に関係なく誰にでも要求しますし、チームの中心になる存在感を見せてもらいました。しかも気さくに話しかけてくれるので、自分もユースで後輩がいる分、そういうところは見習いたいなと思いました」。やはり長友佑都が“後輩”たちに与える影響は相変わらず絶大だ。

 それでも刺激的な環境の中で、得られたものがないはずはない。「シュートに持っていくまでの形を作るところは、少し通用したのかなと。ただ、ちょっとかわしただけだとシュートは打てなくて、キックフェイントみたいに1つアレンジを加えないとトップでは通用しないと感じたので、ゴール前での工夫が大事になってくると思いました」。山口がその重要性を実感したという『ゴール前での工夫』には、ここからのシーズンも注視していく必要があるだろう。

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