1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

1年生に託されたキャプテンマークの意味。FC東京U-18MF鈴木楓が図るのは攻守両面でのスケールアップ

ゲキサカ / 2024年2月12日 13時58分

キャプテンマークを託されたFC東京U-18MF鈴木楓(1年=FC東京U-15むさし出身)

[2.11 東京都CY U-17選手権決勝L FC東京U-18 5-0 大森FC U-18 東京ガス武蔵野苑多目的G]

「試合に出る直前に言われたので、若干の動揺はありましたけど(笑)、むさしで中3の時もキャプテンをやっていたので、『やっと巻けた』という感じもありました」。

 大森FC U-18と対峙した、東京都クラブユースサッカーU-17選手権決勝リーグの2試合目。MF鈴木楓(1年=FC東京U-15むさし出身)の左腕にはキャプテンマークが巻かれていた。

 スタメンには2年生もいる中で、1年生に託された黄色い腕章。その理由を今シーズンからチームの指揮官に就任した佐藤由紀彦監督が笑顔で明かす。「今はいろいろな選手にキャプテンをやらせています。実際のキャプテンは立花圭吾で、副キャプテンは3人いるんですけど、今日はその4人がスタメンではないというところで、圭吾と意見を出し合って、『チームがハイパフォーマンスを出すためには誰がキャプテンがいいか』という話をして、決めました」。


 鈴木自身も今シーズンを迎えるに当たり、自分の中で考えていたことがあった。「正直去年は2,3年生に助けてもらって、自分で何かをしたかと言われたら、そんなことはなかったので、今年は自分からアクションを起こして、自分で結果を残せるようにして、2年生であっても3年生を含めてみんなを引っ張っていきたいなと思っているんです」。

 昨シーズンは1年生にもかかわらず、プレミアリーグの開幕戦からスタメンに抜擢されると、以降も中盤のキーマンとしてレギュラーに定着。夏前には試合に出ることの責任を感じ過ぎたこともあって、少しフォームを崩す時期も経験しながら、再び自信を取り戻したことで安定感も格段に増し、リーグ戦は19試合に出場。チームに欠かせない戦力へと成長を遂げた。

 ゆえに今年はあらゆる面でのレベルアップを自身に課している。特に強く意識しているのは得点に関わるプレー。「監督からはミドルシュートをどんどん打っていこうと言われています」と本人も語ったように、この試合でも前半の開始45秒で積極的なミドルにトライ。ゴールには至らなかったものの、高い意欲をファーストプレーに滲ませる。

 とはいえ、ボランチの位置でまず考えるべきは守備の安定だ。「『守備は自分が引っ張っていかないといけないな』と。球際の部分で強く行くことだったり、相手と入れ替わらないということは、去年の監督の奥原(崇)さんからもずっと言われていたことですし、そこでの守備は自分の1つの武器なので、『自分から行く姿勢を見せよう』と思っていました」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください