「どちらのチーム」にもアピールしたいストライカーの気合。日本高校選抜FW宮下拓弥(桐光学園)は真摯にゴールを狙い続ける
ゲキサカ / 2024年2月16日 7時45分
[2.15 練習試合 日本高校選抜 1-2 桐蔭横浜大]
「この試合でしっかりプレーすることで、どちらのチームにも評価されたいと思っていたんですけど、あまり自分の良さが出せなかったですね」。
気になる『どちらのチームにも』という表現には理由がある。その言葉の主であり、日本高校選抜の9番を背負うFW宮下拓弥(桐光学園高3年)がこの日のトレーニングマッチで対峙したのは、4月から入学することが決まっている桐蔭横浜大。それを知れば試合前からみなぎっていた気合にもうなずけるだろう。
積極性は打ち出した。フォワードの位置に入ると、ボールを持って縦へと運ぶドリブルも披露しながら、ペナルティエリアの中に潜ってフィニッシュまで持ち込む場面も。ただ、なかなかゴールまでは至らない。
「フォワードは得点という結果を残すことが一番大事だと思いますし、“先輩”に自分を印象付けたいなと考えていたので、点を獲りたかったんですけど、昨日も今日も点を獲れていないので、そういうところは自分の課題かなと思います」。言葉の端に悔しさも滲ませる。
さらに試合途中ではサイドハーフでプレーする時間もあったが、「普段はフォワードしかやっていなくて、特にサイドハーフは高校に入ってからやっていないので、『できるかな?』とは思ったんですけど、『やれることはあるな』と思いましたし、自分なりに動き方を考えながら、『サイドハーフでも自分の色が出せたらな』と思ってやりました」と慣れない役割にもポジティブに取り組んでいく。
“ホットライン”が開通しかけるシーンもあった。普段のチームメイトでもあるMF松田悠世(桐光学園高3年)のパスに抜け出し、あわやシュートという一連を構築。「悠世が持った時にはスペースに抜けて、走り出すことは意識してきたので、あそこは合わせたかったですね」とは振り返るものの、息の合った連携でチャンスの芽までは生み出してみせた。
数か月後からはチームメイトになる“先輩”たちとの対戦が、いろいろな意味で難しくなかったはずがない。だが、「それを言い訳にはしたくないです」と言い切る姿勢からは、ストライカーとしてのメンタリティも垣間見える。日本高校選抜で共闘しているMF太田隼剛(市立船橋高3年)やMF杉本英誉(青森山田高3年)とともに進学する桐蔭横浜大での4年間にも、大いに期待したい。
最高学年となった3年時のインターハイと高校選手権には、大きな落差があった。前者で桐光学園は決勝まで進出。最後は明秀日立高に敗れ、日本一にはあと一歩で及ばなかったものの、宮下は大会得点王を獲得。「インターハイは正直あそこまで行けると思っていなかったですし、決勝まで勝ち上がったことで自分の自信に繋がったので、良い大会になったと思います」と本人も振り返る。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
ユース取材ライター陣が推薦する「インターハイ注目の11傑」vol.2
ゲキサカ / 2024年7月26日 21時2分
-
[MOM4775]浦和ユースFW照内利和(3年)_ジュニアから育った「浦和の9番」を託されるストライカーが圧巻の2発で眩い輝きを放つ!
ゲキサカ / 2024年7月24日 12時44分
-
今年もサイドの選手が試合を決める。青森山田MF別府育真が決勝ゴール
ゲキサカ / 2024年7月8日 10時52分
-
[MOM967]同志社大FW鹿取勇斗(3年)_関西が誇る高精度キッカー、高校時代に立てなかった全国へ
ゲキサカ / 2024年7月5日 22時24分
-
楽しみにしていた地元での“凱旋試合”も経験。帝京長岡MF柳田夢輝は10番にふさわしい結果を求め続ける
ゲキサカ / 2024年7月2日 12時25分
ランキング
-
1なでしこジャパン、フランス国内の移動手段急きょ変更、高速列車→バス 路線網へ破壊行為の影響受ける
スポニチアネックス / 2024年7月26日 21時1分
-
2兄弟揃って大谷翔平の“餌食”…偶然にしては出来すぎ? 31号で判明した珍事実
Full-Count / 2024年7月26日 15時46分
-
3東京五輪での不正を否定「ドローン映像は見ていない」 スパイ行為で揺れるカナダ元GK「勘違いしないで」
THE ANSWER / 2024年7月26日 22時35分
-
4なでしこ清水梨紗がチーム離脱「凄く悔しいですが…気持ちは一緒に戦い続けたい」初戦で右膝負傷 正式発表
スポニチアネックス / 2024年7月27日 0時10分
-
5馬をムチで虐待、英スター選手が五輪辞退も広がる波紋 「腹が立つ」「初めてじゃない」怒りの声
THE ANSWER / 2024年7月25日 8時43分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)