[新人戦]左足駆使した配球力とスピードも武器。佐賀東のU-17高校選抜候補左SB江頭瀬南が九州大会でも存在感
ゲキサカ / 2024年2月22日 16時13分
俊足レフティーが存在感のある動きを見せた。佐賀東高(佐賀)のDF江頭瀬南(2年=サガン鳥栖U-15出身)は、U-17日本高校選抜候補の左SB。KYFA男子第45回九州高等学校(U-17)サッカー大会(17日~20日、鹿児島)ではコンディション面を考慮されて予選リーグ第2節からの出場となったものの、特長を発揮した。
予選リーグ突破をかけた鹿児島城西高(鹿児島)との最終節では、2-0の勝利に貢献。長短自在の左足、時に“偽ボランチ”としてゲームメークすることも特長とする江頭は、右SB田中佑磨主将(2年)とともに配球役となり、主導権を握る要因となっていた。
「(鹿児島城西戦は)相手が結構ボール蹴ってくるんで、まず自分と(田中)佑磨がCBのカバーをすること。失点がずっと続いていたから失点をまずなくしたら勝利にはなるんで意識して、上がれる時はもうどんどんチャンスを作っていこうかなって感じで入りました」と振り返る。
そして、「キックは自信あるんで、そこでチャンスメイクをどんどんできたら。(鹿児島城西戦は)相手があまり来なかったので、自分が良い状況で蹴れるボールが多かったです」という強みを発揮。サイドチェンジを含めた攻撃の組み立て、クロスやプレースキックによるチャンスメイクの部分でもその貢献度は大きかった。
左足キックの種類は豊富だ。「まずFWが相手のCBより強い時だったら、結構ふんわり入れてみたいな。カーブとか。そのまま落とせるようなボールでタメを作れるようにしたり、ちょっと味方の足が速かったりしたら、背後に速いボールだったり、蹴り分けはできます」と説明する。
準々決勝の国見高(長崎)戦でも、左足FKでFW大島弘賀(2年)の先制点をアシストし、公立校で唯一4強入りする原動力になった。50m走は6秒ジャスト。今大会は怪我や体調不良でベストコンディションでは無かったが、鹿児島城西戦で最高時速34kmを記録したスピードも大きなストロングポイントになっている。1月のU-17日本高校選抜候補合宿ではそのビルドアップに係る動きについて絶賛したサッカー関係者もいたほど。攻撃性能の高さは特に注目だ。
「攻撃だったら、もうどんどんカットインとかすると視野も広がるから、それで出し入れしながらどんどん自分がゴール前に行くと人数も増えるんで、結構チャンスが多くなっていくのかなと。そこが高校選抜でもできた部分かなと思っています」
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