[デンチャレ]東洋大進学で急成長、1年生で浦和のキャンプに参加…関東選抜B高橋輝「これからが大事だと思っています」
ゲキサカ / 2024年3月4日 13時16分
[2.22 デンチャレプレーオフ 関東選抜B1-1九州選抜]
チームの危機を救う千金同点弾となった。引き分けでもグループ1位通過を決めることが分かっていた関東選抜Bだが、後半22分にDF橋本悠(福岡大3年=鳥栖U-18/福岡内定)にドリブルから得点を決められて九州選抜に先制点を許してしまう。
ただMF高橋輝(東洋大1年=大宮U18)は慌てることはなかったと振り返る。「(ベンチに)あと何分あるか確認したら、15分以上あるということだった。自分の中では全然大丈夫だし、冷静にやろうと思っていた」。
そして迎えた後半38分、関東選抜BはFW渡邊啓吾(桐蔭横浜大3年=旭川実高)のパスにエリア内で反応した高橋がシュートを放つと、相手に当たってコースが変わったボールがGKの逆を突く。チームを本大会出場決定戦に導く貴重なゴールになった。
「啓吾くんとちょうど目が合った。呼んだらいいボールが来て、ゴールはあまり見えてなくて横向きだったけど、思い切って振ったことで結果に繋がった。この九州選抜戦が山場だと思っていたので、引き分けでしたけど、次に進めたことをポジティブに捉えて、次も頑張りたいです」
早くも横浜F・マリノスへの入団内定を発表したFW塩貝健人(慶應義塾大)やFW内野航太郎(筑波大)ら、昨季は多くの大学1年生が注目されたが、1年間の成長度という点では一番の選手だったかもしれない。東洋大で4月の開幕戦に途中出場した高橋は、関東1部リーグ戦全22試合に出場。リーグ3位の9得点は、1年生では内野と並ぶ記録だった。
大学ではサイドハーフへの転向から始めた。大宮U18では2トップの一角を務めていたが、体格や自身の一番の特長であるスピードを生かそうと、東洋大の井上卓也監督に相談して新ポジションに挑戦することになった。その選択が奏功。才能が一気に開花した。
「最初のころは突破とかクロスに意識を向けていたけど、徐々に点も取れるサイドハーフになりたいと思うようになった。日本代表戦の伊東純也選手(スタッド・ランス)のプレースタイルを参考にしていて、そういうイメージを持てたことが成長に繋がったのかなと思います」
そしてオフに思わぬ知らせが届いた。トップ昇格出来なかった大宮アルディージャの練習にも参加したが、翌日から浦和レッズのキャンプに参加することになったのだ。「関東リーグとかでスカウトが来ているという情報はあったけど、自分だとは思わなかった。呼ばれたときはびっくりしました」。
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