[デンチャレ]京都内定のMF中野瑠馬(立命館大)が2発。前回王者・関西選抜は勝利も、得失点差で決勝届かず
ゲキサカ / 2024年2月29日 23時26分
東海選抜もCB桒田大誠(中京大3年=暁星国際高/柏内定)が身体を投げ出してゴール前のこぼれ球をクリアしたほか、GK山口畝良(中京大3年=愛知学院大愛知高)の好セーブで阻止。そして、中央からの崩しでFW有働夢叶(中京大3年=興國高/大分内定)がシュートへ持ち込もうとするが、関西選抜はCB峰田祐哉(大阪体育大3年=東海大相模高)が身体を投げ出して阻止する。
また、関西選抜はCB木邨優人(関西大3年=京都U-18)の力強い潰しなどでボールを奪い返し、ビルドアップ。右の大串昇平(京都産業大3年=G大阪ユース)、左の村上景司(関西学院大3年=G大阪ユース)の両SBも高い位置で攻撃に係わり、勝ち越し点を目指した。
その関西選抜が均衡を崩す。後半23分、右SB大串を起点に、交代出場MF戸水利紀(立命館大3年=川崎U-18)がグラウンダーの縦パス。木戸とのワンツーでPAへ潜り込んだ中野が倒され、PKを獲得した。このPKを中野が自ら右足で決め、勝ち越し。中野はすぐにボールを拾い上げ、走って自陣まで戻った。
勝ち越された東海選抜も押し返し、有働や左SB深澤壯太(中京大3年=大阪桐蔭高)がシュートへ持ち込んだが、関西選抜は戸水がブロックするなど集中した守り。逆に交代出場のMF杉本蓮(関西福祉大3年=京都橘高)が抜群のスピードで左サイドを攻略するなどゴール前のシーンを作り出した。だが、東海選抜のGK山口やSB清水の好守にあい、3点目を決め切ることができない。
後半37分にコースを突いた左足シュートを止められた中野は、「攻撃の選手として、今日いっぱい点取らないといけないっていうのは最初から分かっていたんで、前半からずっとチャンスもあった中で、昨日は自分、チャンスを外していたし、今日もあと2点は自分が決めないといけなかったかなってのは思っています」と悔しがる。
後半45分、東海選抜はFW長井結矢(中部大3年=静岡学園高)がハーフウェーラインをやや超えた位置からダイナミックなドリブル。PA右まで持ち込んで放った右足シュートはニアポストを叩いた。諦めずに戦ったが、追いつくことができないまま試合終了。一方、勝利したものの、決勝進出を逃した関西選抜の選手たちにも笑顔はなかった。
J1クラブの日常を体感してきた中野は、2得点の活躍。前日はセカンドボールの回収で決勝点の起点になり、この日は左サイドや内側の位置で崩しに係るなど、攻守に貢献度の高い動きを見せた。ただし、細かなミスや決定力を欠いた部分があったことを反省。「試合を通して、全部パーフェクトな選手になれるようにしないといけない」と自己評価は厳しい。
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