合計9発の壮絶打ち合いを制したのは磐田! 3点リードから一時追いつかれるも…ジャーメイン4発目で川崎Fの猛追から逃げ切る
ゲキサカ / 2024年3月1日 22時35分
前半を1-3で折り返した川崎Fはハーフタイムで交代枠を使用。橘田に代えてMF瀬古樹が入る。山本がアンカーに移動し、瀬古は左インサイドハーフに配置された。
攻勢を強める川崎Fは後半の序盤からセットプレーで何度もゴールを脅かす。そして後半10分、右CKを瀬古が蹴ると、PA中央のエリソンがヘディングシュート。ゴールネットを揺らし、自身2点目で2-3と1点差まで迫った。
後半15分、川崎Fが試合を振り出しに戻す。左サイドから急加速する三浦が松本のマークをはがし、豪快に左足クロス。ファーサイドに詰めた家長が相手守備陣と交錯し、こぼれ球をエリソンが押し込むがGK川島にセーブされる。最後はマルシーニョが右足で叩き込み、3-3と同点に追いついた。
追いつかれた磐田は後半19分に2枚替え。平川と山田を下げ、MF古川陽介とFWマテウス・ペイショットが出場。古川は左サイドハーフに、ペイショットが1トップに入る。ジャーメインがトップ下に移動した。
川崎Fの勢いは止まらず、後半27分にはマルシーニョがボールを奪って単騎突破。折り返しをエリソンがダイレクトで合わせるが、惜しくも松原にブロックされた。直後には磐田は松本を下げ、MF藤川虎太朗が入った。
守勢に回っていた磐田も攻勢に転じる。後半31分、植村が最終ラインから最前線に長距離のスルーパス。反応したジャーメインが敵陣PA内に入ると、ソンリョンに阻まれた。直後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で主審がモニターチェック。その結果、ソンリョンのジャーメインに対するファウルが認められ、磐田がPKを獲得した。
キッカーはジャーメイン。豪快にゴール上に突き刺してハットトリック達成。磐田は4-3と勝ち越しに成功した。川崎Fは直後に4枚替え。高井、家長、マルシーニョ、山本が下がり、FW山田新、FW小林悠、FW遠野大弥、MF瀬川祐輔が出場する。
すると、川崎Fは後半40分に交代策が的中。瀬川の浮き球パスを受けた山田新がPA右に進入。深い位置でR・グラッサに倒され、PKを獲得した。キッカーは山田が務め、豪快に決める。再び4-4と同点にした。
後半アディショナルタイム、磐田はジャーメインがゴールを決める。しかし直後、VARのチェックでジャーメインのハンドと瀬川のハンドが認められる。ジャーメインのハンドで得点は取り消され、瀬川のハンドで磐田にPKが与えられた。
キッカーは再びジャーメイン。これを決め切り、改めて5-4で勝ち越しに成功。そのまま試合終了で、磐田がJ1復帰後初白星を飾った。
(取材・文 石川祐介)
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