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「今度は自分が憧れられる側に」 1試合の走行距離は15キロ超え!ボランチ修行中の帝京長岡MF遠藤琉晟が未来に繋ぐ“バトン”の意味

ゲキサカ / 2024年3月4日 18時0分

 もちろん自分でも求められている役割は承知している。「やっぱり攻撃というよりは守備の部分が求められているのかなと思ってやっています。1対1の対応は自信を持ってやっていますし、中盤でもセカンドボールの回収とボール奪取は自分でも頑張ろうと思っています」。ゆえに攻撃への関わりはシンプル。それがまたチームのパスワークをスムーズに加速させる。

 だが、少し話していると課題ばかりが口を衝く。「視野が狭いので、もっと視野を広くして、シンプルだけど相手にダメージを与えるようなプレーができるようになればもっといいなと思います。まあ、正直、試合に出られればポジションはどこでもいいです。一番いいのは試合に出られることなので、ボランチは難しいなという感じです(笑)」。まだまだ新しいポジションは修行中の身。今やれることを全力でやるしかないといったところだろうか。


 中学時代にプレーしていたのは、帝京長岡の下部組織に当たる長岡ジュニアユースFC。とりわけ13歳の時に見た“先輩”たちの雄姿は、脳裏に焼き付いている。「自分が中1の時の高3が谷内田くんたちで、あの代のチームはメチャメチャ特別です。自分も2試合ぐらいスタジアムに見に行ったんですけど、あの時は凄かったですね。マジでカッコ良かったです。あの代は準決勝の青森山田戦まで無失点だったんですよ。攻撃も上手かったですけど、守備も徹底されていて、そこは今になって改めて凄いなって思います」。あのチームの守備面に目を向けるあたりも、この人らしい。

 この日の前橋育英戦に臨む帝京長岡は、いわゆる練習試合用のユニフォームで戦っていたが、遠藤の背中にはチームの中で特別なエースナンバーとして知られる14番が躍る。

「あれは練習試合用の“持ち番号”ですね。一応JYの中の誰かが付けるみたいな感じだとは聞いたんですけど」と明かす本人に“14番”へのこだわりを尋ねると、「14番を付けられるなら付けたいですけど、そこまでこだわりはないです。自分がゲームに出て活躍して、チームが勝ちさえすれば、自分はそれでいいと思っています」とシンプルな回答。このあたりにも堅実な人となりが窺える。

 前述したように、昨シーズンのプレーオフを勝ち抜いたチームは、とうとうプレミアリーグの舞台を戦うことになる。その未知の世界へと足を踏み入れることへの期待を問うと、遠藤はこういう言葉で応えてくれた。

「プレミアで自分がやっていけるのかという不安は少なからずあるんですけど、楽しみな気持ちもあって、日本で一番レベルの高いリーグなので、プレミアの選手たちに通用するようになったら、日本のトップレベルでやれているという自信が付いて、選手権への自信にもなると思いますし、そのレベルの高いリーグでプレーすることによって、これからの将来にも繋がってくると思うので、全力で楽しみながら優勝を目指してやっていけたらいいなと思います」。

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