ジャメ4発劇を引き立てた磐田ルーキー右SB植村洋斗、本職ボランチの対人守備&毎熊イメージの攻撃力で台頭、U-23代表滑り込みへ
ゲキサカ / 2024年3月4日 18時12分
[3.1 J1第2節 川崎F 4-5 磐田 U等々力]
壮絶な打ち合いで4ゴールを沈めた主役の陰で、大卒ルーキーが攻守に貢献した。ジュビロ磐田DF植村洋斗は開幕2試合連続スタメンでプロ初ゴールも記録。「(チームメイトから)ナイスと言われましたけど…4点取った方がいたので(笑)。全部持っていかれました」と謙虚に喜びを噛み締めた。
合計9得点のゴールラッシュは、植村の得点から始まった。前半6分、左サイドから上がったクロスをファーサイドの植村が収める。カットインから左足を振り抜くと、ポストに当たりながらゴールに吸い込まれた。「試合前から(横内昭展)監督からどんどん振っていくぞと。あそこに来たときに迷わずシュートを打とうと思った。入ったのかあんまりわからなかったですけど(笑)」。新人としてクラブ13年ぶりに開幕スタメンを飾った植村が2試合目でプロ初弾を沈めた。
開始早々に攻撃の場面で目立ったが、その後はFWマルシーニョ封印に徹した。前半21分、快足ウイングにPA右に入られそうなところを、植村がスライディングタックルで阻む。同32分にはPA手前で再びマルシーニョと対峙。相手のコントロールミスを突き、1対1を制した。
対マルシーニョで意識していたことを明かす。「背後に一発やられたらゴールに直結する。足下にボールが入る分には対応ができるという共通認識があったので、まず背後を絶対にやらせないというところを90分通して意識してうまく対応できた」。磐田はカウンターやセットプレー、PKなどで4失点を喫したが、植村の奮闘によりマルシーニョからの突破は大幅に防ぐことができた。
さらに、植村は攻撃面でも先制ゴール以外に持ち味を発揮した。後半18分には右サイドライン際から敵陣付近を狙って浮き球パス。FWジャーメイン良のダイレクトパスからMF山田大記、MF平川怜とつながり、相手ゴールに迫った。同31分には最後方からセンターライン付近までボールを運び、最前線を走るジャーメインにロングスルーパスを通す。相手GKの飛び出しでジャーメインが倒されてPK奪取。植村のパスが結果的にチーム4点目の起点となった。
試合は後半アディショナルタイムにジャーメインが2度目のPKによるゴールで5-4と勝ち越し。磐田がJ1復帰後初勝利を果たす。エース・ジャーメインの大量4得点による勝利だが、植村の働きも大きく勝利に貢献した。
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