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明秀日立の万能型MF阿部巧実がCBで決勝アシストと無失点勝利。「濃い一年にしていきたい」

ゲキサカ / 2024年3月15日 6時41分

明秀日立高のMF阿部巧実(2年=SCH FC出身)はCBとして決勝アシストと無失点勝利

[3.14 サニックス杯予選リーグ ニューキャッスル J U-18 0-1 明秀日立高グローバルアリーナ]

 日本一を経験した万能型MFが、CBとして明秀日立高(茨城)の勝利に貢献している。MF阿部巧実(2年=SCH FC出身)はニューキャッスルジェッツU-18戦で身体能力の高い相手を無得点に封じ、見事な右足ロングパスでMF竹花龍生(2年)の決勝点をアシストした。

 阿部は左SBのレギュラーとして昨年のインターハイ日本一。主戦場はボランチで、昨年は右SBやシャドーとしてもプレーした。中盤で出場した選手権予選決勝で右足の側副靭帯を負傷。復帰へ向けて左足のみでプレーしていたこともあり、左足キックの質が大きく向上したという。

 ニューキャッスルジェッツU-18戦では、序盤から積極的に左足フィードにチャレンジ。レフティーかと思わせるようなキックと「持ち運びだったり、ゲームコントロールっていうところは自分の武器」というドリブル、ゲームメークという特長を発揮していた。

 そして、後半10分には「逆サイドも見えてたんですけども、竹花がフリーっていうのはもう分かってたんで、信じて良いボール蹴れた」と同サイドのPAへ抜け出した10番へ展開。「ナイスパス」という声も上がったキックは竹花の下へピンポイントで通り、決勝点に繋がった。

 明秀日立の萬場努監督が「良い意味で癖があるというか、特長があるので。足元の技術とどこにいても攻撃的なパスが出せるっていうのが魅力です」と説明する特長を発揮。また、無失点で終えた守備面について阿部は、「(相手が)結構デカかったんで。FWのところが身体的にもちょっと負けてたところはあったと思うんですけど、そういうところは菅野(一葵)と自分のところでカバーしながら修正できて、後ろも今日ゼロで終わったんで良かったかなと思います」と頷いていた。

 万能性の高さは高校入学前から。守備面や球際の強度を明秀日立で学び、より強みと言えるようになった。ただし、CBはその阿部にとっても初めてプレーするポジション。3週間前に復帰し、「自分、センターで大丈夫かな」という不安も抱えてのスタートだった。

 だが、サニックスカップ初戦の佐賀東高(佐賀)戦は前線への声がけでロングキックを蹴らせないように修正したり、コンビを組むCB菅野一葵(2年)とポジションを微調整しながら守って3-1で勝利。新たなポジションでの自信も掴んで来ている阿部は、先輩のCB山本凌(3年)やCB飯田朝陽(3年)のような競り合いの強さもより自分に求めていく考えだ。

 選手権は怪我でプレー時間が限られてしまい、チームに貢献することができなかった。また、自分の力を試すこともできずに悔しい大会となっている。今年は中心選手としてチームを引っ張り、日本一に挑戦。「この一年。しっかりと濃い一年にしていきたいし、サニックスで自分たちがどれだけ力があるかっていうのも分かるんで、まず結果にこだわって一戦一戦やっていきたいと思います」。コンディションはまだまだ高めている最中。ポテンシャルを秘めた万能型MFはどのポジションでも活躍し、充実した一年を送る。

(取材・文 吉田太郎)

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