[新人戦]新チームの目標は2度目の選手権制覇。岡山学芸館が瀬戸内に逆転勝ちし、中国大会を制す
ゲキサカ / 2024年3月18日 22時20分
[3.17 中国高校新人大会決勝 瀬戸内高 2-3 岡山学芸館高 Balcom BMW広島総合グランド]
第16回中国高等学校サッカー新人大会は17日に決勝を行い、瀬戸内高(広島1)と岡山学芸館高(岡山1)が対戦。MF近藤綾真(1年)の同点ゴールから得点を重ねた岡山学芸館が3-2で勝利し、6年ぶり2回目の優勝を果たした。
試合は開始わずか20秒で動く。キックオフのボールを岡山学芸館のDFが問題なく処理して、GKへのバックパスを選択したが、パスの乱れを瀬戸内のFW伊藤翔輝(2年)がカット。そのままがら空きとなっていたゴールにシュートを決めた。
キックオフと共に追い掛ける展開を強いられ、岡山学芸館の高原良明監督はこう振り返る。「“入りを間違えるなよ”と言っていたにも関わらず、コミュニケーション不足での失点だった。ただ、時間も早かったので1点は仕方ない。いつも通りやろうという所からスタート。時間もたっぷりあるし、勝負になるだろうなとは思っていました」。
今大会、攻撃をけん引してきたFW香西健心(2年)は準決勝で今大会2枚目のイエローカードを貰ったため、この日は出場停止だった。右サイドから果敢な仕掛けを見せていたMF万代大和(1年)をトップ下に置いて穴埋めを試みたが、上手く行かないと判断すると前半20分には選手交代で万代を本来の右サイドに配置転換。左サイドのMF池上大慈(2年)と共にポイントを作り、サイド攻撃を引き出していく。
狙いが見事にハマり、前半24分には右サイドを思い切りよく上がったDF岸昂希(1年)が右CKを獲得。ゴール前に上がったクロスをニアの近藤がバックヘッドで合わせて、同点に追いついた。28分にはMF青川凌大(1年)の左クロスを相手DFが弾くと、こぼれ球をFW太田修次郎(2年)が頭で押し込み、逆転して前半を終えた。
さらに後半10分には、今大会、初戦から躍動を続ける万代が見せる。右サイドでドリブルを仕掛けて前進すると、PAでは池上とのワンツーでゴール前に侵入。ラストは冷静に右足シュートを突き刺した。「良い形でワンツーから切り返していくのがアイツの良さ」と高原監督が評する通り、万代にとっては十八番の形で得点を奪い、リードを2点差に広げた。
「あれだけファールをしていたら、リズムが作れない。うちの未熟度が出た試合。気持ちは分かるのですが、したたかさや今までの取り組みで岡山学芸館が一枚上でした。予測がなかったし、本来のちゃんとしたポジションを取れていなかった。攻撃も守備も今日はファーストポジションが取れていなかった」。田中健二郎監督の言葉通り、後手を踏む対応によって苦戦を強いられた瀬戸内だが、このままでは終われない。
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