[J-VILLAGE CUP U-18] 川崎F U-18が2連覇!前橋育英に一時逆転許すも、再び粘り強さ発揮して追いつき、PK戦で勝利
ゲキサカ / 2024年3月19日 12時17分
迎えた40分、川崎Fがスコアを動かす。柴田の左CKのクリアを知久が右足でフィニッシュ。鋭い弾道の一撃はクロスバーを叩いたが、柴田が左サイドでボールを拾い、ゴール方向へクロスを上げる。これが相手DFのオウンゴールを誘い、先制。川崎Fはさらに矢越のループパスを加治佐が落とし、香取が右足シュートを放つ。
ハーフタイム、川崎Fの長橋康弘監督は守備を評価した一方、「ここに来た意味っていうのは、やっぱり成長しなきゃいけないっていうところで言うと、このままじゃいけないっていうような話はしました」と説明する。自分たちから仕掛ける部分の不足を指摘された選手たちは後半、その姿勢が向上。関が左サイドで2人をかわしたほか、八田や加治佐が積極的にシュートへ持ち込んだ。
だが、前橋育英は1点差を維持すると24分、連動した攻撃から黒澤が右サイドでCKを獲得。石井のCKをニアの黒澤が右足ダイレクトで合わせて同点に追いついた。さらに27分、前橋育英は右サイドで白井が瀧口とワンツー。DFと並んでしまえば潜り込む自信があるという白井が前に出たところでPKを獲得する。このPKを石井が右足で決めて逆転した。
追う展開となった川崎Fは、31分に知久と恩田をチェンジ。直後に恩田がクロスバー直撃のヘディングシュートを撃ち込む。昨年の反省からリードされてもひっくり返す力、後半でも足が止まらないチームになることを目指してきた川崎が同点に追いつく。
36分、左サイドの関がライナー性のクロスをゴール前へ通す。これを恩田が1タッチで合わせて2-2とした。長橋監督は「今年はチームの中でしっかりと解決することを、チーム内で話が良くトレーニング中からできてるんですね。ああいう苦しい状況になっても、何か巻き返せると言いますか、あそこからひっくり返せる粘り強さっていうものが、うちのチームも感じられるので、しっかり自信に繋げながら、開幕に向けてさらに成長していきたいなと思っています」。川崎Fが今年、求めてきた力の一つを発揮。ここから互いに勝ち越し点を狙い合った。
37分、前橋育英は黒沢と四方田をFW中村太一(2年)とMF鈴木蓮大(2年)へ交代。中村が推進力を活かして強引に前進したほか、井上のクロスなどからチャンスを作る。一方の川崎Fも恩田が左中間への抜け出しから左足を振ったが、クロスバーを直撃。互いに勝ち越し点を生み出すことはできず、2-2のまま後半を終えた。
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