「お前、全然渡さないじゃん」キャプテンマークめぐる遠藤航の突っ込みに板倉滉が釈明「そこは申し訳なかった」
ゲキサカ / 2024年3月22日 2時49分
[3.21 W杯2次予選 日本 1-0 北朝鮮 国立]
キャプテンマークを巻いてのフル出場で1-0の勝利。4-2-3-1の右センターバックで先発した日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)は北朝鮮との激しいバトルを制して勝ち点3を手にした試合を振り返り、「相手も死に物狂いで日本を倒しにくることが分かっていたので、局面の戦いが重要になると思っていた。試合を通して見ると難しい試合になったが、その中で1-0で終わったことは良かった」と、安堵感を漂わせた。
無失点で終えることができたのは、押し込まれた後半に相手の狙いを封じる対策を臨機応変に繰り出せたからだ。
「早い時間帯で1点取れて、2点目をなかなか取れずに時間が進んでいくと、やっている方としても危ないなと思う」と指摘する板倉は、後半28分にDF谷口彰悟が入って最終ラインが5枚になってから守備に落ち着きが出た理由について聞かれ、「ロングボールが増えた中でアタックしやすくなった。後ろ3人が思い切っていけるポジショニングを取れたのが良かった。5バックにしたことでもう一度前からプレスに行こうという意図も感じられた」と説明。「難しい展開の中でゼロで終われたことは、ポジティブに捉えていいと思う」と手応えを語った。
試合前、森保一監督からゲームキャプテンに指名された。昨年3月28日の国際親善試合・コロンビア戦でもキャプテンマークを巻いたが、今回は自らも失点に絡んでベスト8敗退に終わったアジアカップ後最初の試合という意味でも大事な公式戦だった。
「(今回は)危機感を持って日本に帰ってきた。このままじゃダメだと、日本代表をもっと強くしたいと。そういう思いが強いので、その中でキャプテンを任せてもらい、自分のプレーはどうでもいい、チームが最後に勝っていればいいという気持ちでやっていた」
並々ならぬ意気込みがあったせいか、後半13分にチームキャプテンのMF遠藤航(リバプール)がピッチに入ってからもキャプテンマークを渡すことなく、そのまま最後までプレーした。
試合後に遠藤から「お前、全然渡さないじゃん」と言われたという板倉。「そこは申し訳なかった。一回、途中で(渡そうと)思ったタイミングがあったんですけど、スローインとかコーナーのタイミングだったので、今じゃないなと思って。タイミングがあれば替えたかったです」と苦笑いして“釈明”していた。
(取材・文 矢内由美子)
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