市船で選手権、インハイ日本一の朝岡新監督就任。県立のふたば未来学園が福島県、JFAと連携し、トップアスリート育成と「魅力のある」チームに
ゲキサカ / 2024年4月11日 7時0分
特別なタレントがいる訳では無いが、「ドリブルというのは自分の武器なので、それが(J-VILLAGE CUP U-18参加チームとの練習試合で)強い相手でも通用している感じが自分の中でもありました。ずっと小さい頃からの夢なので、プロという世界を目指して、日々頑張っています」という仲田のように、ポテンシャルと野心を持ったプレーヤーがいる。また、エース格のMF早田凌(3年)、MF岡田一沙(3年)、GK佐藤遼空(2年)ら伸びしろのある選手たちが複数。五十嵐は「(朝岡監督の下で)もっと頑張れば、もっと上を目指せるんだろうなと思っています。ふたば未来として今までベスト4を越えられたことがないので、まずはそこをしっかりと自分たちで壁を越えて、全国大会に進んでいきたいです」と意気込んでいる。
左SB仲田海吾(新3年)はポテンシャルを秘めたアタッカー
人工芝の専用グラウンド
元々、06年にスタートした双葉地区教育構想(双葉地区未来創造型リーダー育成構想)は双葉地区の富岡高を中心に、取り組みを推進。富岡の男子サッカー部はプロサッカー選手の育成や全国大会出場を成し遂げていた。だが、震災、原発事故の影響によって、16年度に同校が休校になるなど環境が大きく変化。15年開校のふたば未来学園は、富岡をはじめとした双葉地区の中高の意志を受け継ぐ形で取り組みをスタートしている。
「地域からしっかりと応援されるチームになりたいというのがあるので、私生活のところやサッカー以外のところでの挨拶とかをしっかりと徹底して、良い印象を持たれるようなチームにしていきたいです。(そして、)ふたば未来のサッカー部として、自分たちだけが楽しいんじゃなくて、サッカーを分からない人たちから見ても『オッ』と驚いてもらえるようなサッカーをしたいなと思います」(五十嵐)。
県立のふたば未来学園だが、福島県内に限らず全県受験が可能。仲田は「県立で人工芝もあって、環境に恵まれていて、指導者の方もS級(ライセンス保持者、当時は砂金伸監督)なので飛び込んでみようと」と進学理由を明かしていたが、より福島県の中学生が憧れるチーム、地域から応援されるチーム、そして県外からも注目されるようなチームを目指している。高体連、Jリーグアカデミー、そして国外でも指導を重ねてきた朝岡監督らコーチ陣から学び、環境の良さを最大限に活かして、成長を続けること。そして、個人、チームとしての目標を達成する。
組織力の強化を選手たちは目指している
まずはチーム初の県ベスト4進出、それ以上にチャレンジ
(取材・文 吉田太郎)
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