[MOM4661]川崎F U-18FW香取武(3年)_新9番、躍動!抜け目ない逆転弾でアカデミーを代表する「U-18のストライカー」の仕事完遂!
ゲキサカ / 2024年4月8日 19時23分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.7 プレミアリーグEAST第1節 川崎F U-18 4-1 大宮U18 Ankerフロンタウン生田]
託された背番号の意味は、誰よりもよくわかっている。どれだけ圧倒的にゲームを支配しても、どれだけ華麗にボールを動かしても、最後にゴールを仕留めるヤツがいなければ、勝利の女神は微笑んでくれない。今年のチームの中でその笑顔を手繰り寄せるのは、オレの役割だ。
「自分には得点というところが求められているので、この試合だけに限らず、次の試合、また次の試合としっかり得点を意識していきたいと思います。毎試合得点にこだわるところは意識しているので、そこは皆さんに見てもらいたいです」。
2年ぶりのプレミアリーグEAST制覇を狙う川崎フロンターレU-18(神奈川)の背番号9を継承した、強気なメンタルを備えるストライカー。FW香取武(3年=川崎フロンターレU-15出身)は開幕戦で明確な結果を叩き出し、2024年の主役へと高らかに名乗りを上げている。
いきなりの失点で幕を開けた、大宮アルディージャU18(埼玉)とのオープニングマッチ。前半早々に1点を追い掛ける展開となったが、「開幕戦ということで多少硬さもチームとしてはありましたけど、失点しても自分たちは全然立ち直れる代だと思っています」と香取も話すように、川崎F U-18に焦りの色は浮かばない。
30分には9番に決定機。DF関德晴(2年)、MF八田秀斗(3年)、MF知久陽輝(3年)とスムーズに回ったボールを収め、「左足で打つという選択肢もあったんですけど、ディフェンダーが見えたので切り返して、ファーに流し込むというイメージで」香取が放ったシュートはDFにブロックされたものの、ゴールへの雰囲気は掴んでいた。
1-1に追い付いて迎えた後半21分。その瞬間はやってきた。途中投入されたFW恩田裕太郎(2年)が相手ディフェンダーへ果敢にプレスを掛けると、こぼれたボールが目の前へ転がってくる。「もうそのスピードのままキーパーを外せたので、流し込むだけでした」。GKを確実にかわして、無人のゴールへ丁寧にボールを送り届ける。
「あの得点はほぼ恩田選手の良いプレスからの得点でしたけど、気持ち良かったですし、今日は正直得点しか欲しくなかったので、本当に嬉しかったです」。抜け目ない得点感覚を発揮した、スコアをひっくり返す9番の貴重な逆転弾。これで勢いを得たチームはさらに2点を追加し、4-1で快勝。チームが欲しかった開幕勝利に、ストライカーは自らのゴールで見事に貢献してみせた。
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