揺るがぬ基準はアルゼンチンの新星にスペインの俊英。川崎F U-18DF土屋櫂大が纏い始めている守備者としての圧倒的存在感
ゲキサカ / 2024年4月9日 19時25分
[4.7 プレミアリーグEAST第1節 川崎F U-18 4-1 大宮U18 Ankerフロンタウン生田]
フロンターレのアカデミーで過ごす最後の1年。もちろんチームとして獲れるタイトルは、全部獲る。その上で目指すのは「この選手には敵わない」と相手に思わせるぐらいの圧倒的な存在感。チームの中ではもちろん、この世代の中でも頭一つ抜けた守備者になってやる。
「チームとしては去年成し遂げられなかったプレミアリーグEAST優勝、そして一昨年成し遂げられなかったファイナル優勝、そしてクラブユース優勝というところは目標にしていて、個人としてはプレミアリーグでも違いを見せられる選手になりたいと思っています」
川崎フロンターレU-18(神奈川)のキャプテンを託されている、しなやかで屈強なセンターバック。DF土屋櫂大(3年=川崎フロンターレU-15出身)は世界の舞台で味わった確かな基準を携え、さらなる成長を求めて、より厳しい道を突き進む。
まずはビハインドから始まった。大宮アルディージャU18(埼玉)と対峙した、今シーズンのプレミアリーグEAST開幕戦。ホームゲームを戦う川崎F U-18は、相手のクロスがそのままゴールへ飛び込むややアンラッキーな形で、前半14分に先制を許してしまう。
すぐさま全員で集まった水色のユニフォームの選手たち。キャプテンマークを巻く土屋は、チームメイトたちのポジティブな姿勢に頼もしさを感じていたという。「マイナスの声は一切なくて、自分たちに『まだまだ全然やれる』という自信はあったので、まず気持ちで相手に負けないこともそうですし、球際もそうですし、そういったところで相手に勝らないと結果にも繋がらないと思ったので、『相手どうこうじゃなくて、まず自分たちのプレーをやろう』と話しました」。
大宮U18には前線に192センチのFW磯崎麻玖(3年)がそびえ立っていたが、年代別代表でも一緒にプレーした長身ストライカーを意識しつつも、自分のやるべきことを改めて整理する。
「相手フォワードには9番の背の高い選手(磯崎)がいることは把握していたので、そこでまずは競り負けないことと、セカンドを拾うというところは意識して、自分たちが引っ繰り返せれば、押される展開が少なくなると思ったので、チャレンジアンドカバーは隣の駿佑と徹底してやっていました」。センターバックでコンビを組むDF林駿佑(2年)との連携で、相手のアタックがチャンスになりかけた芽の段階で未然に潰していく。
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