玉田圭司新監督が求めることに対し、積極的にトライ。昌平が4-2で前橋育英に撃ち勝ち、初勝利を「プレゼント」
ゲキサカ / 2024年4月14日 0時6分
[4.13 プレミアリーグEAST第2節 昌平高 4-2 前橋育英高 昌平高G]
新体制の昌平が今季初白星! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 EASTは13日に第2節1日目を行い、昌平高(埼玉)と前橋育英高(群馬)が対戦。ホームの昌平が交代出場MF三浦悠代(3年)の2ゴールなどによって4-2で勝利した。今年3月から元日本代表FW玉田圭司新監督が指揮を執る昌平は、今季初白星で1勝1敗。一方の前橋育英は開幕2連敗となった。
試合終盤、昌平はU-17日本高校選抜のMF大谷湊斗主将(3年)やMF鈴木宏幸(3年)が距離感良くボールを動かし続け、セカンドボールも連続で回収してまた攻撃。昌平の良さが出続けて迎えた後半45+3分、23年U-17日本代表の10番MF山口豪太(2年)が右サイドからラストパスを通す。最後は三浦がコントロールから対角の右足シュートをゴール左へ決め、勝利を決定づける4点目。間もなく試合終了の笛が鳴ると、玉田監督はベンチで静かに勝利を喜んでいた。
玉田圭司監督は初勝利
昌平は、横浜FCユースとの開幕戦(4月7日、0-1)で出た課題も改善しての初勝利。玉田監督はヒーローの三浦とハグするなど選手たちを讃えた一方、90分間を通して多くの課題も感じたようだ。
「ほんとにみんな良さが出てるし、(その良さが)出た時はほんとに(良いサッカーができている)。それを出すためにどうすればいいのかっていうのは、もっともっと詰めていかなきゃいけない部分ありますけれど」
前半は自分たちからボールを奪いに行くことができず、相手のU-17日本高校選抜CB山田佳(3年)に縦パスを通されるなど、受け身になって劣勢の時間帯も。それだけに、積極的にボールを奪いに行ってシュートを打ち込んだり、相手陣内でボールを動かすなど「自分たちの時間帯っていうものを増やしていきたいなと思いました」と語った。
高体連の強豪校対決は、昌平が先手を取った。前半11分、MF本田健晋(3年)の右クロスからMF岩谷勇仁(3年)が決定的な右足ボレー。これは決め切れなかったものの、直後の12分には右SB安藤愛斗(2年)が攻め上がり、ゴールライン際からのラストパスをFW鄭志錫(3年)がニアで合わせる。このこぼれを山口が左足で決めて先制した。
昌平は、最前線の鄭が再三ボールを収めて攻撃の起点に。同じくキープ力の高い本田、山口がタメを作り、安藤らが前線を追い越すような動きを見せていた。昌平の玉田監督は、相手の守備ブロックの外側で回すシーンが増えていた一週間前の反省から「相手をひっくり返すことによって何かが生まれる」とアドバイス。この日については、「ボールを持った選手を追い越すっていうことはできていたと思うし、まだまだ足りないとは思いましたけど、その量と質っていうものは出てきたのかなと思います」と頷いていた。
相手の状況を見ながらボールを動かす昌平に対し、前橋育英は山田耕介監督からCBの持ち上がりが少ないことを厳しく指摘されていた。重心が重くなり、なかなか仕掛けるシーンやシュートを増やすことができない。
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