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[MOM4665]神戸U-18MF濱崎健斗(2年)_前節で味わったPK失敗からの名誉挽回。2点を演出してチームを勝利に導いた新10番のさらなる成長欲

ゲキサカ / 2024年4月15日 21時15分

ヴィッセル神戸U-18の攻撃を牽引したMF濱崎健斗(2年=ヴィッセル神戸U-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)]

 いつも以上に気合は入っていた。チームに白星をもたらせなかった1週間前の記憶は、ちゃんと自分の中に刻み込んでいる。名誉挽回。汚名返上。今度こそ10番としての仕事を完遂して、絶対に誰よりも輝いてやる。

「チームの人たちもとても良い声掛けをしてくれましたし、自分は開幕戦のPKの借りを返すためにも、もっと質にこだわっていかないとチームを助けることはできないと思ったので、静学戦に向けてこの1週間はとりあえず得点に絡むところは意識して練習してきました」。

 ドロー発進となった開幕戦を経て、アウェイでの2試合目に必勝を期すヴィッセル神戸U-18(兵庫)のナンバー10。MF濱崎健斗(2年=ヴィッセル神戸U-15出身)は強い決意を携えて、この日のピッチに向かっていた。


「その日は結構落ち込みましたね」。濱崎が口にした“その日”とは、プレミアリーグWESTの開幕戦が行われた4月6日。ホームのいぶきの森球技場に大津高(熊本)を迎えた一戦は、神戸U-18が2点を先制しながら、追い付かれる展開を強いられたが、後半のアディショナルタイムにPKのチャンスが巡ってくる。

 決まれば“サヨナラゴール”濃厚のビッグチャンス。だが、キッカーを務めた濱崎のキックは、相手GKの好守に阻まれてしまう。「チームメイトがPKを獲得してくれたので、最後のチャンスでチームを助けるために自分が蹴ったのに、あそこで外してしまってチームにも迷惑を掛けましたし、自分的にもPKだけではなくて、もっと他のところで点を決めていればチームを楽にできたなとも思いました」。試合後はピッチに座り込む姿も印象的だった。

 チームを率いる安部雄大監督は、濱崎についてこう言及している。「彼がいろいろなアクセントを生み出してくれることはどの試合でも変わりないことですし、前節みたいなアンラッキーなこともあると思うんですけど、彼に対する信頼は何も変わらないですね。思い切ってやってくれたらいいなと思っています」。周囲も彼の想いはわかっている。それだけに今節へ向けて10番が抱えるチームの勝利への意気込みは、並々ならぬものがあった。

 加えて相手が相手だったからこそ、考えていたことがあったという。「静学はドリブルが凄いチームとしてとても有名で、上手い選手も何人もいるからこそ、そこで『自分が一番上手さを見せないとアカンな』と思っていたので、誰よりも目立とうと思って、いつもより気持ち多めにドリブルしようと思っていました」。このあたりに濱崎が持つサッカー選手としての本質が滲む。

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