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「まだここから…」キャリアも全く違う同い年の2人が30歳手前でJ1初出場

ゲキサカ / 2024年4月20日 22時50分

DFファン・ウェルメスケルケン・際(左)とDF千田海人

[4.20 J1第9節 川崎F0-0東京V U等々力]

 ともに1994年生まれ、今年で30歳を迎える2人が、初のJ1ピッチに立った。川崎フロンターレのDFファン・ウェルメスケルケン・際が「自分どうこうではなく、チームとして勝ち点3が欲しい中でしっかりと戦った」と振り返れば、東京ヴェルディのDF千田海人は「ここから活躍していけるように頑張りたい」と感慨深げに話した。

 ただここまでの道のりは全く異なるものだ。ファン・ウェルメスケルケン・際は高校卒業と同時にルーツを持つオランダに渡った。最初は当然、下部リーグでのプレーとなったが、20歳だった2015年にドルトレヒトで1部リーグデビューを果たした。

 そして19年からプレーしたズウォレで、シーズンを通して1部リーグに定着。エールディビジで通算75試合の出場キャリアを引っ提げて、今季より川崎Fにやってきていた。

 シーズン開幕前の富士フイルムスーパーカップで初ゴールを決める鮮烈デビューを飾ったファン・ウェルメスケルケンだったが、J1が開幕してからはベンチ入りすら叶わない日々を過ごした。しかしこの日はDF高井幸大がU-23日本代表に招集されているために不在。左SBでの出場機会が巡ってきていた。

 初先発となった試合は後半27分まで出場。左MFで出場したマルシーニョとの好連携など、攻守に安定したプレーをみせた。これについては自身も「チームとして勝ち点3が欲しい中でしっかりと戦う部分、自分ができるのは球際で戦う部分だったので、そういうところは前半から出せたのかなと思う」と納得の表情をみせる。

 ただ目指していたチームを勝利に導く起爆剤となることはできなかった。ファン・ウェルメスケルケンも「いい攻撃もあったけど、結果に繋げられなかった」と反省すると、「でも悲観せず、(チームは)良くはなっていると思うので、次節はアウェーですけどしっかりと勝ち点3を取りたい」と来週の広島戦に目線を向けた。

 達成感という点では千田海人の方が上回っていたかもしれない。前節のFC東京戦で負傷したDF谷口栄斗の代役としての出場だったが、CBとして相手の強力FWエリソンを完封。今季初となるクリーンシートに貢献した。

 高校時代をベガルタ仙台の下部組織でプレーした千田は、神奈川大に進学。ちなみに2学年上には、FW伊東純也(スタッド・ランス)がいた。卒業後は当時J3のブラウブリッツ秋田でプロキャリアをスタート。2年目でレギュラーを掴むと、23年に東京Vに移籍。そして今季初のJ1を戦うことになっていた。

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