町田わずか1節で首位奪還!!“首都対決”制した黒田監督「新参者として早く東京ダービーと…」大胆スタメン変更的中、叩き込んだ連敗回避の合言葉
ゲキサカ / 2024年4月21日 19時36分
[4.21 J1第9節 FC東京 1-2 町田 味スタ]
前節・神戸戦に敗れて首位陥落を喫していたFC町田ゼルビアは敵地でFC東京を2-1で下し、たった1節で首位返り咲きを果たした。試合後、黒田剛監督は首都東京を代表するクラブ相手の勝利に「東京ダービーと言っていいのかは分かりませんが、新参者として早く東京ダービーと呼べるような、またはこの町田の名を東京の地で轟かせることができるかという色んな意味ですごく深い試合になったと思う」と胸を張った。
黒田監督はこの日、1-2で敗れた神戸戦から先発5人を一気に入れ替え、FC東京との“新東京ダービー”に臨んだ。出場停止が明けたGK谷晃生の起用は既定路線だったが、今季1試合の先発にとどまっていたDF昌子源の他、初先発となるDF望月ヘンリー海輝、MF高橋大悟、MF宇野禅斗を大胆に起用。いずれも17日のルヴァン杯・北九州戦(◯2-1)に先発し、初戦突破に貢献していた選手たちだった。
もっともメンバーが変わったとしても、J1初昇格で躍進を遂げてきた戦い方にブレはなかった。まずは前半14分、代名詞のセットプレーから先制に成功。MF仙頭啓矢が左CKをファーサイドに蹴り込むと、中央の味方は相手を引きつけ、フリーで待っていたMFナ・サンホが叩き込むという流れだったが、これは「デザインしたところからしっかりと点を取れた」(黒田監督)という理想どおりの形だった。
その後は出場停止のMF柴戸海不在の中盤がやや押し込まれると、21分にはDFドレシェヴィッチのハンドでPKを与え、町田らしくない失点も喫したが、その直後の同25分に勝ち越しに成功。ドレシェヴィッチのロングフィードから先発抜擢の望月が右サイドを抜け出し、ダイレクトの完璧なクロスからFWオ・セフンがヘディングで押し込んだ形だったが、これも狙いどおりだったという。
「すごく良いフィードが入ったの一つだが、彼(望月)は攻守でスピードを出すことができる。前に道が空いた時には恐ろしいくらいのスピードを出すし、かけっこ勝負でしっかりと相手を翻弄するだけのスピードがある。また彼が走り出すタイミングも良かったし、イボ(ドレシェヴィッチ)のフィードの精度も良かった。またセフンにはもうマイボールになった時点で100%ゴール前に入って行け、躊躇するなと伝えている。それにボールが合ってくれば必ず得点になるからと。そこで100%のスピードを出してくれた」
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