1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

U-23代表落選に「落ち込む暇もなかった」横浜FM植中朝日、ACL準決勝で鮮烈2ゴール「アジア中に自分の名前を広めたい」

ゲキサカ / 2024年4月25日 4時40分

 その後は再び守備の強度を取り戻したが、植中は後半17分に途中交代。数的不利のPK戦で奇跡的な勝利を得たが、植中が輝くはずだった主役はGKポープ・ウィリアムら守備陣に譲る形となった。

 それでも試合後、植中は「120分間とPKを頑張ってくれたチームメートに感謝」と気丈に振る舞いつつ、5月に迫る決勝に向けて「自分の価値を高められるチャンス。また決勝もゴールを決めて、アジア中にまずは自分の名前を広めたい」と明るく意気込んでいた。

 さらにアジア王者に与えられるクラブW杯出場権にも視野を向けつつ、「ずっとテレビで見ていたような舞台だし、ヨーロッパのチームが出たり大陸のチャンピオンが集まるので、出たい気持ちはより高まった。何が何でも決勝は勝ちたい」と闘志をアピール。アジアトップレベルの舞台に立つ経験に充実感をにじませていた。

 もっともこうした植中の存在は、別の場所で戦っている同世代にも大きな刺激になりそうだ。植中も招集された経験のあるU-23日本代表は現在、パリ五輪最終予選を兼ねるAFC U23アジア杯で奮闘中。グループリーグを2位で終え、カタールとの準々決勝、そしてその先のパリ五輪出場決定戦にあたる準決勝を控える状況だ。

 この日、植中は「代表チームの選手とも何人か連絡を取ったりしていて、向こうの情報も入ってくる」と笑みを見せつつ、「(0-1で敗れた)韓国戦も見たりはしていて、日本のチームが韓国に2回負けるわけにはいかないと思っていた。代表チームとクラブチームの違いはあるけど、自分も代表選手たちに負けてはいられない。こういう結果が出せてよかった」と彼らと刺激を与え合っていることを明かした。

 そんな植中自身は3月の代表活動には参加しており、今回は当落線上で選ばれなかった立場。それでも「代表もマリノスも本当に大事な試合が待っていたし、落ち込む暇もなかった」ときっぱり。巡ってきたACLのチャンスを活かしたことで「気持ちを晴らすゴールが取れたことで感覚的なものも楽になった。リーグ戦にもいい影響を出せれば」と良い循環を生み出すことができているようだ。

 もっとも、大舞台への夢はまだまだ諦めていない。「こっちのチームで示していくことで、五輪に通過してくれれば代表に入れるチャンスはあるんじゃないかと思っている。そういうことも見越してこっちのチームで活躍していきたい」。ACL決勝は五輪選考レース中の5月11日・25日。アジアの頂点に導く活躍ができれば、世界への道筋はいくつも開けるはずだ。

(取材・文 竹内達也)
●ACL2023-24特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください