2年前の敗因は“勝ちたい気持ち”の弱さ…ウズベクとの決勝再戦に燃える内野貴史「やれることは全部やる」
ゲキサカ / 2024年5月3日 5時47分
気持ちで負けることはもう許されない。U23アジアカップ決勝戦を控え、U-23日本代表副主将カルテットの一人であるDF内野貴史(デュッセルドルフ)が報道陣に対応。決勝の相手となるウズベキスタンについて聞かれ、「2年前の前回、僕も準決勝のウズベキスタン戦に出ていて、勝ちたい気持ちが相手の方が勝って自分たちは負けてしまったというのを覚えている。そういう負け方で2回負けるのは許されない。絶対リベンジしたい」と勝利への強い思いを語った。
警戒すべき選手の筆頭は2年前のU23アジア杯・日本戦で先制点を入れた背番号10のMFジャスルベク・ジャロリディノフ。しかし、内野貴はこのように言う。
「10番がキーマンという話は自分たちもされている。でもウズベキスタンは全員がスピードあって、パワーもあっていい選手がそろっている。彼だけという意識よりは全員がキーマンだと思って1対1の対応をやらないといけない」
今大会はグループリーグ初戦の中国戦と第3節・韓国戦のみの出場にとどまっているが、4人いる副キャプテンの1人としてピッチ外でもチームを鼓舞するための働きかけを積極的に行っている。準決勝のイラク戦の前夜には内野貴の呼びかけで大会中2度目の選手だけのミーティングを行い、日本は難関のイラクに2-0で勝利した。
「ミーティングをやろうと言ったのは、(準々決勝の)カタール戦の前にやってフィーリングが良かったから。もう一回やった方が良いと思っていたし、やらないで負けたら後悔する。やれることがあるなら全部やっておこうという気持ちで声が出た」
カタール戦前のミーティングでの発言者は藤田譲瑠チマ主将ら5人だったが、イラク戦前日の開催時はよりカジュアルに、けれども全員が思いを語り、日頃はなかなか耳にすることのない互いの熱い思いを確認し合えた。だから言えるのは、「この1試合に懸ける思いがある。自分たちの方が勝ちたい気持ちは強いと思う」ということだ。
「今大会はオリンピック出場を懸けた戦いでもあったけど、それと同時にアジアカップというひとつの大会を自分たちは戦っている。最初から目標は優勝なので、オリンピックが決まったからといって下がるというのはないですし、優勝して帰りたいなと思います」。爽やかでなおかつ熱い男は言葉に力を込めていた。
(取材・文 矢内由美子)
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