一歩ずつステップをきっちり踏んだ確かな成長の証明。鹿島ユースは青森山田相手に3発快勝で歓喜の“オブラディ”!
ゲキサカ / 2024年5月12日 7時41分
迎えた後半開始早々。次の歓喜も鹿島ユースに訪れる。1分。長が基点を作り、吉田が左へ流したパスから小笠原は得意の左足でピンポイントクロス。高い打点で叩いたMF中川天蒼(2年)のヘディングは右ポストに弾かれたものの、いち早く詰めていた長のダイビングヘッドがゴールネットをきっちり揺らす。完璧なサイドアタックから、大きな追加点。両者の点差は2点に広がった。
「何本も何本もチャンスがあっても入らなくて、相手にはボールを奪われて、前にボールを配球されたら必ずシュートまで行かれているという状況でしたね」と口にした青森山田の正木昌宣監督は、12分に2枚替え。FW大沢悠真(3年)とFW比嘉大陽(3年)を投入すると、14分には大沢が右サイドを持ち上がってグラウンダーのクロス。走り込んだ比嘉とMF三浦陽(3年)はわずかに届かなかったが、あわやというシーンを創出する。
18分は鹿島ユース。佐藤、吉田と動かしたボールからMF福岡勇和(1年)がテンポ良くラストパスを通し、走った長には届かなかったものの好トライ。22分は青森山田。川口の右FKに比嘉が合わせたヘディングはわずかに枠の左へ。28分も青森山田。ここも川口が蹴り入れた左FKから、小沼が狙ったヘディングはクロスバーの上へ。30分は鹿島ユース。左サイドを駆け上がったFW正木裕翔(2年)がクロスを送り、MF平島大悟(1年)が放ったシュートは松田がビッグセーブ。お互いにチャンスを作り合う。
ダメ押しの一撃を沈めたのは1年生ストライカー。32分。GK岸野瑛太(3年)のキックを巧みにDF佐藤海宏(3年)が収めて繋ぎ、右へ持ち出した平島が左足でクロスを入れると、「平島選手は右利きなんですけど、左足も蹴れるというところで、中にカットインした瞬間に『クロスが来るな』とわかりました」という吉田が気合のヘディングをゴールへ突き刺す。
守備陣も最後まで集中力を途切れさせない。「跳ね返す部分も声の部分もラインコントロールの部分も、佑梧も土橋(竜之介)も海宏も含めて、良い感じにできたと思います」(玉木)。ファイナルスコアは3-0。「今までも点が獲れていれば、これぐらいのゲームができていたのかなという印象なので、こういう試合がもっと増えればいいなと思います。でも、無失点は嬉しかったというか、ホッとしました」とDF大川佑梧(2年)も笑顔を見せた鹿島ユースが今季初の無失点で、応援に駆け付けたアカデミーの後輩たちと勝利を喜び合う結果となった。
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