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一歩ずつステップをきっちり踏んだ確かな成長の証明。鹿島ユースは青森山田相手に3発快勝で歓喜の“オブラディ”!

ゲキサカ / 2024年5月12日 7時41分



 鹿島ユースが3試合のホームゲームで辿ったステップは興味深い。第2節の市立船橋高(千葉)戦は先制しながらも、後半のアディショナルタイムに失点を許し、1-1のドロー決着。第4節の横浜FCユース(神奈川)戦は2点を先行したものの、終盤に1点を返される展開を強いられ、何とか逃げ切って今季初勝利。そしてこの日の試合ではまたも2点を先に奪うと、今度は自分たちが次の1点を手繰り寄せ、無失点で試合を締めた。

「市船戦で最後に失点したのは自分のミスでもあったんですけど、逆にプレミアリーグの高体連のチームはああやってくるというのがみんなも意識できたというか、あの試合があったからこそ集中力を切らさないというのも、より意識できたと思います」(大川)「市船戦の時は最後の最後で追い付かれたんですけど、今回は追加点も獲れましたし、無失点で終われたので、2回のホームゲームよりは成長したんじゃないかなと思います」(玉木)。

 選手たちも口にした着実な成長は、指揮官も感じているようだ。「そのステップはみんなの意識の部分がそうさせてくれたのではないかなと。やっぱり反省から学んでいくという部分は大事ですし、頭でわかっていても経験しないとなかなか難しい部分はあると思うので、その学びの中で得たものを今日はしっかりピッチで表現してくれたのかなと思います」(柳澤監督)。反省し、学び、表現するというサイクルを、チームはこの高校年代最高峰のステージで繰り返している。

 前回のホームゲーム同様に、この日もピッチサイドにはジュニアとジュニアユースの選手たちがズラリと並び、90分間を通じてユースの“先輩”たちに声援を送り続ける。試合後にはアカデミーの全員で“オブラディ”を歌い、踊り、最高の笑顔を弾けさせる光景がとにかく印象的だった。

「前回のスタジアムでやった横浜FC戦もアカデミーの選手たちが来てくれて、やっぱりアカデミーの縦の繋がりの関係性が非常に良いなと思いますし、『みんなにユースを目指したいと思ってもらえるようなゲームをしよう』ということは選手たちにも伝えています。当然その先にはプロを目指してほしい部分もありますけど、まずは段階を踏んでいくという意味では、ジュニア、ジュニアユース、ユースというステージをみんなが勝ち獲っていくわけで、我々は『ユースに入りたい』と思ってもらえるような試合をして、さらにジュニアやジュニアユースの選手たちもそういう気持ちが強くなっていってくれたら嬉しいなと思います」(柳澤監督)。

 伝統のエンブレムが引き継いでいく、『鹿島アントラーズを背負って戦う』ということの意義と価値。一歩ずつ一歩ずつ、丁寧に、着実に、前へ。5年ぶりに帰ってきたプレミアの舞台で、鹿島ユースは間違いなく進化を続けている。



(取材・文 土屋雅史)
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