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一歩ずつ前進していくタイガー軍団が描くのは「2024年の景色」。前橋育英は尚志相手に今季初の逆転勝利を収めて連敗ストップ!

ゲキサカ / 2024年5月26日 19時0分


 双方が滲ませる2点目への意欲。後半9分は前橋育英。MF黒沢佑晟(3年)を起点にDF牧野奨(2年)がスルーパスを通すと、オノノジュが抜け出すもフィニッシュは飛び出した尚志のGK野田馨(3年)がファインセーブ。直後の10分は尚志。FW関口元(3年)が頭で残し、バイタルで粘って前を向いたFW長坂隼汰(3年)のラストパスから、西丸が打ち切ったシュートは藤原が身体を投げ出してビッグセーブ。両守護神が好守を繰り出し合う。

 絶好の得点機は前橋育英に訪れる。15分。青木と牧野のビルドアップを始点に細かいパスとドリブルを組み合わせたコンビネーションでオノノジュ、黒沢と回ったボールから、平林は果敢にペナルティエリア内へ侵入。たまらずDFが倒してしまい、主審はペナルティスポットを指し示す。

 キッカーは「陽さんから『無得点なんだから蹴れ』って言われましたし、慶吏さんからも自信が出るような声掛けをもらいました」と話すPKを獲得した10番。左スミを狙ったキックは野田に弾き出されたものの、平林は自らリバウンドを丁寧にゴールへ流し込む。「育英のパスサッカーでパンパン繋いで、自分が裏に抜けて、そこで取れたPKで決められたというのは、チームとしても良いゴールだったと思います」。タイガー軍団が逞しくスコアを引っくり返す。



 ビハインドを負った尚志は18分にFW矢崎レイス(3年)とMF大内完介(3年)のU-17日本高校選抜コンビを同時投入。前者のキープ力と後者のドリブル突破をアクセントに、もう一度ギアを上げに掛かったものの、23分にDF荒川竜之介(3年)が蹴り込んだ鋭いクロスは、青木がここも巧みにクリア。どうしても相手ゴールに迫り切れない。

 2分が掲示されたアディショナルタイムまで集中力を途切れさせず、タイガー軍団はタイムアップのホイッスルを聞く。ファイナルスコアは2-1。「今日は本当にチーム全体で勝った感じがありますし、『連敗を止めてインハイに向かおう』ということでやってきたので、ここで勝ち切れたのは本当に大きいと思います」(藤原)「試合全体を見たら良い面も悪い面もあったなとは思いますけど、逆転できたのは良かったかなと思います」(石井)。前橋育英が第5節以来となる3試合ぶりの勝利を、逆転で掴み取る結果となった。


 ここから1か月近く設けられている中断期間前のラストゲーム。尚志戦に臨んだ前橋育英のスタメンは、FC東京U-18に敗れた開幕戦のそれから、プレミアデビューを飾った牧野を筆頭に5人が入れ替わっている。

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