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一歩ずつ前進していくタイガー軍団が描くのは「2024年の景色」。前橋育英は尚志相手に今季初の逆転勝利を収めて連敗ストップ!

ゲキサカ / 2024年5月26日 19時0分

「今年は総力戦なので、いろいろな試合によっていろいろな選手が出る中で、まだそういう個々の特徴を合わせられていないというか、理解しきれていない部分がコンビネーションの合わないところに繋がってしまうのかなって。そういうところはもっと練習から選手同士が要求し合わないと変わっていかないので、もっと突き詰めていきたいと思います」と話したのは石井。この日はMF柴野快仁(2年)が指名されたドイスボランチの相方も、これまでMF平良晟也(2年)など複数人が起用されてきた中で、キャプテンはチームのバランスと自身のプレーの最適解を模索している。

 一方で昨シーズンの最終節、横浜F・マリノスユース戦のメンバーに入っていた選手は、この日の登録メンバー18人の中で8人を数えている。プレミアリーグの経験を十分に有している選手は少なくないが、それだけでチームが簡単に強くなるほど甘い世界でもないわけだ。

 1年生だった昨年からスタメンを張ってきた平林は、そんな状況をこういう言葉で表現してくれた。「自分たちは去年も出ていた選手が多いですけど、前から出ていた選手に新しい選手が加わった中で、もともと出ていた選手も前にやっていた感じでやると持ち味を出せなくて、はじめは3連敗しちゃったのかなって。でも、今はみんなお互いを理解してきたので、自分たちの強い個性を1人1人がちゃんとチームに合わせながらやっていくことができるようになってきているのかなと思います」。

 さまざまな個性が混じり合い、その中で現れてくる“絵”には、一度として同じものはない。もちろん昨シーズンで学んだものはたくさんあるけれど、それを新しいシーズンで描いていく新しいイメージの中に、どういう形で溶け込ませていくかが、今を戦うチームにとっては何よりも重要だ。

「今日は柴野とボランチを組んだんですけど、(平良)晟也とは違う良さがありますし、どんな選手が出ても合わせられるというのは今年の良さなのかなと思うので、そこでチームに合わせていく質だったり、誰が出てもその選手の特徴を生かせるようなチーム作りだったり、その中での選手の理解力をもっと高めていければと思っています」(石井)。

 昨年のチームには昨年のチームの、今年のチームには今年のチームの色がある。徐々にではあるけれど、ようやくぼんやりと見えてきたその輪郭。『2024年の前橋育英』がデッサンを始めた絵には、まだまだ新たなアイデアにあふれたさまざまな景色が描き足されていくはずだ。

前橋育英を束ねるキャプテン、MF石井陽は存在感抜群のパフォーマンス

(取材・文 土屋雅史)
●高円宮杯プレミアリーグ2024特集

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