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[MOM952]筑波大DF小川遼也(2年)_急成長CB、夢は「プロサッカー選手」と「医者」

ゲキサカ / 2024年5月26日 21時43分

DF小川遼也(2年=富山U-18)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.26 天皇杯1回戦 筑波大1-0明治大 Ksスタ]

 見事な立て直しとなった。筑波大は1週間前の大学リーグ戦で駒澤大に1-2で敗戦。主将DF福井啓太(4年=大宮U18)を怪我で欠いたことで、守備システムを3バックから4バックに変更していた影響も出してしまった。

 3バックの一角、そして4バックではDF諏訪間幸成(3年=横浜FMユース/横浜FM内定)とCBコンビを組んで先発するDF小川遼也(2年=富山U-18)も、守備陣の責任を少なからず感じていたという。「啓太君がいないから負けたと言わせたくない」。決意を新たに、この1週間を過ごしてきた。

 そして迎えた明治大との天皇杯1回戦。大学のリーグ戦で5戦25得点と記録的なペースでゴールを量産する攻撃陣を相手にしたが、ほとんど形を作らせることはなかった。

「2トップが熊取谷(一星)くんと中村草太くんだったので、いつも以上に気合は入っていたかなと思います」。J1内定コンビが相手だったことでもむしろ、モチベーションを高めることができていた。

 小井土正亮監督も「福井がいないことは不安要素ではありましたが、同じポジションで出た小川のパフォーマンスをみればそれも杞憂に終わった」と話すと、「福井のこの大会にかける気持ちを知っている選手がピッチに立っていた。小川が福井の悔しさを表現してくれたと思う」と頷いてみせた。

 大きな夢を抱く選手でもある。プロ選手になることを志望して、富山U-18から初めて筑波大に進学した選手になった小川だが、「サッカー選手を終わったあとに医者になりたい」という夢を持っている。両親、そして祖父が医師という家庭で育ったことで、サッカーを続けながらも医師になる道も同時に描くようになった。

 高校は富山県内屈指の進学校である富山中部高に通い、筑波大には一般受験でやってきた。「勉強も頑張りたいというところで、高校でもカターレとの文武両道を頑張った。大学でもと考えたら筑波しかないなと思った。今は体育専門学群に通っていますが、ここで4年間を終えて、プロになって、そこから医者を目指したいなと思っています」。

 ちなみに競技は違うが、プロ野球・横浜DeNAベイスターズに所属した元プロ野球選手で筑波大体育専門学群出身の寺田光輝さんが、現役引退後に東海大学医学部に入学した実例もある。「まずはJリーガーになりたい。もちろん富山には愛着はありますけど、高いレベルで自分の可能性を試したいとも思っています。まだまだ通過点。頑張りたいです」。つい5日前に誕生日を迎えたばかりの伸び盛りの20歳が、夢の実現に向けた自己研鑽に励む。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集●第104回天皇杯特集

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