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「力が付いたら勝つ」じゃなくて「力がなくても勝つ」。己を知る昨年度選手権の東京代表・早稲田実は保善相手に粘り強く戦って完封勝利!

ゲキサカ / 2024年5月27日 19時0分


 均衡が破れたのは後半9分だった。ギャップでパスを引き出した松下が左へ振り分け、霜田は少し運んで冷静な折り返しを中央へ。受けた松下は冷静なシュートでボールを右スミのゴールネットへ滑り込ませる。「今までなかなか公式戦でも点を決められていなくて、責任を感じていた部分があったので、やっと決められてちょっとホッとしています」と笑った10番の先制弾。早稲田実が1点のリードを奪う。

 追い掛ける展開となった保善も諦めない。10分には左サイドの深い位置からDF尾山正太朗(3年)がFKを放り込み、大野が落としたボールに塙が合わせたボレーはヒットせず、早稲田実のGK宮盛朔(3年)がキャッチ。12分にも右サイドから尾山が入れたアーリークロスに大野が反応するも、トラップが大きくなってシュートは打てず。26分にもルーズボールを拾った途中出場のMF黒木麻心(3年)が枠内シュートを放つも、宮盛が丁寧にキャッチ。チャンスは作りながら、1点が遠い。

保善はアップエリアのベンチメンバーからも良い声掛けが行われていた

 すると、次の1点を記録したのも早稲田実。27分。相手守備陣の一瞬の隙を突いて、途中出場の篠田がボールをかっさらうと、もう目の前には無人のゴールだけ。丁寧に流し込んだボールがネットを揺らす。「ちょっとラッキーでしたけど、彼はそういう狙いを持っている子なので」(森泉監督)。1年生ストライカーが沈めた貴重な追加点。両者の点差が広がる。

 終盤は保善が猛攻に打って出る。38分にはキャプテンのDF平野佑真(3年)が蹴ったフィードに、大野が競り勝ったヘディングは枠を襲うも、宙を舞った宮盛がファインセーブ。直後に尾山が投げた左ロングスローから、DF斎藤颯吾(3年)が残したボールを塙が狙うも、軌道はゴール左へ。40分にも右から斎藤が入れたクロスに、途中出場のFW関澤悠斗(3年)が合わせたヘディングも、枠の左へ外れていく。

「しっかり守り切るというか、自分たちの陣形を崩さないということは、去年からの1つの財産だと思います」(森泉監督)「自分たち最終ラインも身体を張って守るということができていましたし、前の選手も自分たちに連動して付いてきてくれたので、無失点に抑えることができたと思います」(小島)。ファイナルスコアは2-0。粘り強く戦った早稲田実が、相手の攻撃から最後までゴールを守り抜き、完封勝利で次のラウンドへと駒を進める結果となった。

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