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100周年の伝統校・藤枝東が示した「負けない強さ」と“大事なこと”。0-2から追いつき、PK戦を制して静岡決勝へ

ゲキサカ / 2024年5月29日 9時31分

名門・藤枝東高が静岡決勝進出

[5.26 インターハイ静岡県予選準決勝 聖隷クリストファー高 2-2(PK8-9)藤枝東高 藤枝総合]

 26日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)静岡県予選準決勝が藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われ、藤枝東高が18年大会以来の決勝進出を決めた。聖隷クリストファー高と対戦した藤枝東は2-2からのPK戦の末、9-8で勝利。6月2日の決勝で静岡学園高と戦う。

 藤枝東の今季プリンスリーグ東海の成績は4勝1分。うち3試合はリードを許す展開だったが、得点を奪い返して無敗をキープしている。この日も、後半の飲水タイムまで2点ビハインドを負っていたが、そこから2得点。11人目までもつれたPK戦を制すと、全校応援の同級生たちとともに喜びを爆発させた。

 前半は10年ぶりに4強入りした聖隷クリストファーが、全国優勝2度の藤枝東を上回る内容。コンパクトな陣形から、鋭いアプローチを連発していたMF森下禎紀(3年)らが距離感良く圧力をかけ、相手のビルドアップを足に当てる。

 そして、ダイレクトパスを交えた速攻。11分には184cmFW手塚有澄(3年)を起点とした攻撃からFW辻陽生吾(1年)がDF背後へ飛び出す。25分にも敵陣での奪い返しから手塚が持ち込み、左足シュート。いずれも藤枝東CB村上樹主将(3年)に阻止されたものの、中央を警戒する相手のサイドを取り、鋭いクロスを増やすなど堂々の戦いを見せていた。
聖隷はCB橋本空主将を中心にゴール前でも好守を続けた
 一方、個々の技術力が高い藤枝東は、左利きの10番MF柳川結飛(3年)のサイドチェンジなどでオープンスペースを活用。右SH小池海人(3年)や右SB長島悠真(3年)がクロスへ持ち込み、左のSH泉孝太郎(2年)がカットインからシュートを放つ。だが、聖隷はCB橋本空主将(3年)が公式戦8戦連発中の相手エースFW湯山大輔(3年)の抜け出しに食らいついたほか、DF陣のシュートブロックなどゴール前でも好守を続ける。

 迎えた前半34分、聖隷は敵陣で相手のクリアをチャージ。左SH川崎立晟(3年)が間髪入れずに仕掛け、自らのシュートのこぼれ球をゴールへ押し込んだ。さらに後半4分、聖隷は左SB伊藤遼汰(3年)の右CKを手塚が頭で完璧に合わせて2-0。初の決勝進出へ大きく前進する。
前半34分、聖隷MF川崎立晟が先制ゴール後半4分、聖隷FW手塚有澄が決めて2-0
 藤枝東はその4分後、バランサーのボランチMF井上凱晴(2年)と小池を大型FW市川大耀(3年)と静岡県選抜のドリブラー、左SH藤井有志(3年)へスイッチ。泉を右サイド、湯山を2列目へ移す。「もう、前へ向かわざるを得ないシチュエーション」(小林公平監督)で市川へボールを入れ、湯山がDF背後への飛び出しを連発。そして、藤井の縦への力も活用して相手のハイラインを押し下げる。

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