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「まだまだ」も、経験を重ねながら攻守で一歩一歩成長中。静岡学園が3-0で静岡決勝進出

ゲキサカ / 2024年5月29日 2時41分

 前半終了間際にはミスから相手FW西澤にシュートを打ち込まれたが、1点リードで前半を終了。川口監督から「シンプルにやろう。相手の走る距離を伸ばすことでチャンスがもっと増える」と助言されて迎えた後半開始直後に追加点を奪う。

 右SB山内星之介(3年)の右スローインでDF背後を突いた天野が、速いテンポでグラウンダークロスを上げる。これに四海が走り込むと、富士市立DFのクリアが味方選手に当たる形でオウンゴール。この1点で静岡学園にゆとりが生まれた。
相手オウンゴールを誘い、2-0
 5分、加藤がドリブルから右足シュートを打ち込む。これは富士市立GK小笠原怜英(3年)の好セーブに阻まれ、11分にFW大木悠羽(3年)が右からゴール方向へ抜け出して放った右足シュートもポストをヒット。だが、その後も鵜澤のドリブルシュートや天野のループシュートで相手ゴールを脅かし続ける。

 富士市立も10番MF伊藤隼磨(3年)が自ら獲得したFKから左足でゴールを狙うが、静岡学園GK有竹がセーブ。静岡学園はU-16日本代表MF山縣優翔(2年)やMF堀川隼(3年)が切り替えの速い守備で奪い返し、彼らを軸に攻めながらゲームをコントロールする。富士市立も桶川中心に良く踏ん張り、ゴールを目指していたが、次の1点も静岡学園が奪った。
富士市立はCB桶川陸主将を中心に崩れず、よく踏ん張っていた
 後半40分、攻守で豊富な運動量を見せていた四海が巧みな身のこなしで右ゴールライン際を突破。折り返しを受けた山縣の右足シュートが相手DFのハンドを誘う。このプレーで得たPKを大木が右足で決め、3-0。矢澤が「このインターハイでは3点以上取れと(川口)修さんに言われんですけど、攻撃はそれが今できている」と説明したように、ノルマを達成して決勝へ駒を進めた。
後半40分、静岡学園MF四海星南が巧みな身のこなしで右サイドを突破。PK獲得に繋げた後半40分、FW大木悠羽が右足PKを決め、3-0
 静岡学園はFW神田奏真(現川崎F)、GK中村圭佑(現東京V)、MF高田優(現徳島)らを擁した昨年、プレミアリーグWESTで過去最高成績の3位。先発の大半が入れ替わった今年は県新人戦で優勝し、春の船橋招待大会もプレミアリーグ、プリンスリーグ勢相手に4勝2分と結果を残していた。

 ただし、芽生えつつあった自信はプレミアリーグ開幕後に打ち砕かれた。東福岡高との開幕戦を0-1で落とすと、そこから5連敗(現在は1勝1分5敗)。ただし、苦しい状況の中でチームは変化した。矢澤は「負けてる時は自分たちでずっとミーティングをして、練習が始まる前と終わるごとに『こういうのをやって行こう』っていう話をしていました」と振り返り、天野は「そこで守備を改善しないといけないなっていうのは全員が感じて、そこからみんなが意識高く練習とかに取り組めたから、今の結果があると思っています」と頷く。

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