大成が関東高校大会初出場初優勝!先を見据えて「絶対に満足しないチーム」「最強の代」へ
ゲキサカ / 2024年5月30日 8時43分
[5.27 関東高校大会Aグループ決勝 大成高 4-2 明秀日立高 ゼットエー]
歓喜の関東初制覇も、満足はしない。第67回関東高等学校サッカー大会は27日、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムで最終日を行い、各都県1位によるAグループの決勝で大成高(東京1)と明秀日立高(茨城1)が対戦。大成が4-2で逆転勝ちし、初出場初優勝を飾った。
試合は2年ぶりの関東制覇を狙う明秀日立が、入り良く試合をスタート。CB菅野一葵(3年)が球際の強さを発揮するなど、マイボールの時間を増やす。そして、CB久保遼真(2年)やMF阿部巧実(3年)を軸にボールを前進させた。
そして15分、復調してきた10番MF竹花龍生主将(3年)が斜めのスルーパス。これでFW保科愛斗(3年)が右中間を抜け出し、右足で先制ゴールを流し込んだ。
前半15分、明秀日立FW保科愛斗が右足で先制ゴール
大成の豊島裕介監督は「(相手の力強さやトランジションの速さを共有していたが、)最初、明秀さんの勢いに日和ったので。 そこはやっぱり課題」と指摘する。だが、21分、MF伊佐地晴希(3年)の絶妙なパスでFW伊藤雄淳(3年)が左サイドを抜け出す。そして、ラストパスをFW坂本青輝(3年)が左足で決めて同点に追いついた。
大成FW伊藤雄淳はハードワークを繰り返し、同点ゴールをアシスト前半21分、大成FW坂本青輝が左足ループシュートを決めて同点
大成は、活動量の多い右SH稲荷啓太(3年)と左SH水谷良吾(2年)の絞り込みが失点後から効果。また、180cmの司令塔・伊佐地が相手の注目エースMF竹花との攻防で競り勝って見せるなど守備でも存在感を放つ。
豊島監督が「1人1人の距離感。コンパクトっていうのはやっぱりチームの掲げてるもので、ずっと言っているものだし、3日間通してそれができたかなとは思います」と評したように、この日も大成は距離感の良さが光った。前線で献身的な動きを続けた伊藤や、出足の良さやボールに係わる動きの光る10番MF川村歩夢(3年)を筆頭に運動量を増やして相手にしつこくプレス。各選手のサポートの意識も高く、前半半ば以降、特に後半はこぼれ球がことごとく大成サイドに転がっていた。
ただし、明秀日立もゴール前で堅い。前半27分には、GK重松陽(3年)が大成MF水谷のカットインシュートをセーブ。後半7分には大成右SB高倉崇太(3年)のクロスから坂本に決定的なヘッドを打たれたが、これも重松が反応した。
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