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名門・四日市中央工は三重準決勝で敗退。個々が「認知、判断、技術」をレベルアップさせて冬へ

ゲキサカ / 2024年6月1日 6時42分

四日市中央工高は悔しさをバネに冬の飛躍を目指す

[5.31 インターハイ三重県予選準決勝 四日市中央工高 1-1(PK4-5)三重高 四日市市中央陸上競技場]

 4大会ぶりの出場を果たした昨年度の選手権でベンチ入りを果たしたのは主将を務めるMF小久保圭皓(3年)のみ。「今年は代がガラッと変わった。去年、こういう舞台に立っている選手がほとんどいない中なので色んな経験をさせて、コツコツやっていこうかなと思っていた」。伊室陽介監督の言葉通り、今年の四日市中央工高は1からのチーム作りを行なう真っ只中。3年ぶりに挑むプリンスリーグ東海でも開幕から5連敗を喫するなど苦しい戦いを強いられている。

 インターハイ予選は、浮上のきっかけを掴む格好のチャンス。3回戦と準々決勝はともに3-0で勝利したが、この日は序盤から三重高FW水野愛斗(2年)の鋭いドリブルに苦しんだ。狭いエリアに人数を掛けて攻め込む三重から奪ったボールを広いエリアに展開するのが狙いだったが、ただ長いボールを蹴り返すだけになり、思い通りに決定機を作れない。

 前半の展開について小久保はこう振り返る。「相手は狭い所でボールを動かすサッカーを得意としている。そうした自分たちの特徴を出していたと思うのですが、僕たちはビルドアップから始めるのではなく、全部蹴ってしまっていて、自分たちの特徴を出せなかった」。

 ただ、上手く行かない中でも相手ゴール前まで持ち込めるのは選手権優勝の経験を持つ伝統校の力強さかもしれない。前半11分には、「やっぱり前の選手なので、自分がアシストや点を決めて、試合を決めていきたい」と口にする小久保が自陣で拾ったボールを相手ゴール前まで持ち込んでシュート。

 13分には右から放ったロングスローのこぼれ球を自らMF若松音冬(3年)が回収。そこからゴール前にパスを入れて、FW増田莉久(2年)がゴールを狙った。以降も機を見て相手陣内に入り込むと、25分にはMF杉田直織(3年)が左CKを直接決めて、四中工が先制に成功する。
前半25分、四中工MF杉田直織が右足CKを直接決める前半25分、MF杉田直織の直接CK弾を喜ぶ
 31分には同点弾を献上。後半も一進一退の展開が続き、試合は延長戦へと突入する。「内容が伴わない中で、延長まで行ったので、これは勝たないといけないなと思っていた」と振り返るのは伊室監督で延長戦に入ると、攻撃の力強さがグッと増す。延長前半2分には高い位置でボールを奪った小久保が前に出たGKを見てシュートを打ったが、枠の上。7分にFKから放ったDF牧野蹴斗(2年)のヘディングシュートもクロスバーに阻まれた。

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