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2年前に選手権経験し、基準、目標が向上。先発2年生8人の津工が優勝した新人戦に続き、インハイ予選でも三重決勝進出

ゲキサカ / 2024年6月1日 9時5分

後半34分、津工高FW溝部憧が右足PKを決め、3-0

[5.31 インターハイ三重県予選準決勝 伊賀白鳳高 0-3 津工高 四日市市中央陸上競技場]

 津工が16年ぶりのインハイ出場に王手――。令和6年度全国高校総体(インターハイ)三重県予選準決勝が5月31日に四日市市中央陸上競技場で行われ、津工高が3-0で伊賀白鳳高に快勝。津工は決勝(6月2日)で08年以来16年ぶりの全国大会をかけ、三重高と戦う。

 津工は一昨年度、15年ぶりに選手権出場。国立開幕戦(対成立学園高)で0-3から2点を奪う返し、大いに会場を沸かせている。その経験が、全国3位の歴史を持つ公立校の目線を引き上げ、より高い目標へ挑戦させているようだ。

 今年は県内3冠、プリンスリーグ東海昇格が目標。そして、片野慶和監督は「(選手権で)国立に戻るためには何をしなければあかんのか。彼らの目標は(選手権で)2回勝って、年越しを東京で過ごしたい。(選手権で)『2回勝つ』っていうのを今、口に出させています」と説明する。

 現在、部員数はマネージャーを含めて115名へ増加。選手権へ出場した世代に比べると、まだまだ走れないというが、ベースの高まっているチームが優勝した県新人戦に続き、インターハイ予選でも決勝進出を果たした。

 注目エースの10番MF土谷飛雅(3年)、MF中垣廉(2年)、FW溝部憧(2年)の3人で攻め切るような力のある津工は、立ち上がりから相手を飲み込む。まずは5分、右WB岸修斗(3年)のクロスのこぼれをMF山本遼生(2年)が1タッチでゴールへ押し込んだ。
津工の2年生MF山本遼生(左)は先制点をマーク
 さらに12分には、再び岸の右クロスから土谷がシュート。GKが弾いたボールを自ら押し込み、2-0とした。だが、ここで畳み掛けることができない。土谷は「ちょっと蹴り出してから相手の雰囲気に飲まれてしまった。もうちょい繋げたかなと思います」と振り返る。
右WB岸修斗はクロスで2得点に絡んだ
 伊賀白鳳のゲーム主将右SB柘植羅夢斗(3年)やFWヤトヤマ・ユキオ(2年)に攻められ、ラストパスにまで持ち込まれてしまう。やや受けてしまう時間帯に。片野監督は「前半、もっとボール奪いに行って欲しかった」と残念がる。
大黒柱を出場停止で欠く中、伊賀白鳳はゲーム主将の右SB柘植羅夢斗らが奮闘
 攻撃面についても、「もうちょっとビルドアップをキチッとしたかったっていうところが。ピッチのところで若干ナーバスになってしまったかなっていうのはあるかも分からないですね。やっぱりそこで勇気を持てなかったですかね」と指揮官は指摘する。DF中垣仁(2年)の左足キックなどは強みでもあるが、全体的に安易にボールを渡してしまうシーンが増加。自分たちの技術力、創造性を活かした崩しをなかなか増やせなかった。

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