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ルーキーSBが早くも5ゴール目!! J1で大活躍もパリ世代招集歴なし「目に見える結果だけじゃなく…」鹿島DF濃野公人が目指す境地

ゲキサカ / 2024年6月2日 13時10分

「こうやって目に見える結果を出せているのは自分としてはいいのかなと思っているし、シーズン始まる前に想像していたよりもはるかにいい結果を得られているのは間違いないので、それは自信につなげていきたい」。大津高時代まではアタッカーとしてプレー。育成年代から磨き上げてきた得点力には、プロの舞台でも確かな手応えを感じられているようだ。

 ところが濃野は表情を引き締めつつ、さらに言葉を続けた。

「でも今回のU-23代表にも入っていないし、目に見える結果だけじゃなく、目に見えない結果にもフォーカスしていかないと上には行けないんだなとあらためて感じている。目に見える結果は上手く出せているかもしれないけど、もっともっと選手としての質を上げられる部分はたくさんあると思う」

 2002年生まれの濃野はパリ五輪の出場資格を持つ世代だが、ここまで大岩ジャパンの招集歴はなし。J1リーグで結果を出し続けているにもかかわらず、本大会メンバー発表前最後の活動として週明けから始動する6月のアメリカ遠征にも選出されておらず、大学時代から目標に掲げてきたパリ五輪行きは厳しい状況となっている。

 もっとも濃野はこの現状を冷静に受け止め、自身の成長に繋げようとしている。取り組んでいるのは守備面のレベルアップだ。

「守備の不安定さは間違いなく僕の弱みだと思うし、日本を代表して世界と戦っていくことに関しては力不足なのかなと。そこに不安定さを持っている選手はそういう舞台に自信を持って送り出せないんだなというのを感じている。だからといってそこに気負う必要があるかというと、そうじゃないのかもしれないけど、もっともっと上に行くという観点から行くと、そこにもしっかり目を向けてやっていかないといけないと思う」

 これまでもJリーグのウインガーとのマッチアップを通じて守備面の成長は突き詰めてきた。その結果、試合を通じて安定的なパフォーマンスを出せるようになっており、「強度に慣れてきて力を使うべきところがわかってきたし、守備意識は間違いなくシーズン始まった当初より良くなって、自分のところからやられないことも考えながらプレーできている。むやみやたらに上がっていたところもちょっとバランスを見たりという頭にもなれている」という手応えも得つつある。

 この日も攻撃参加を繰り返す一方でFW井上健太、FW宮市亮という横浜FMのスピード自慢のウインガーを制圧。「前にあれだけ出て行くぶん、スペースを空けているのも自覚しているし、それを運動量でカバーしないといけないというのもすごく感じている。攻撃から守備の移り変わり、切り替えは意識している」。しかしそれでもなお、まだまだレベルアップの余地はあると前向きに捉えているようだ。

 目指すはサイドで数的不利になっても、攻守を安心して任されるような選手になることだ。

「悲観的になっているわけではないけど、もっともっと上に行くにはそこを磨いていかないといけない。どの環境にも知念くん、(佐野)海舟くんがいるわけではないし、一人で守れて一人で攻められる人じゃないと日の丸は背負えない」

 いまはボランチの知念と佐野のカバーリング力も含めたチームバランスが堅調だが、いずれはそれすらも必要としない境地へ。そのためにもまずは「これを続けることが一番。サッカーにおいて継続することが一番難しいので、できていることをしっかり続けて、それプラス少しずつ積み上げをしていくことがこれからの鹿島には必要」と地に足をつける濃野。チームとともに、目の前の試合に全ての力を注いでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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