本格強化から16年目で悲願の全国初出場!! 清水商OB・小田晃監督率いる帝京安積が新たな歴史を刻む
ゲキサカ / 2024年6月1日 22時51分
[6.1 インターハイ福島県予選準決勝 帝京安積高 1-0 東日大昌平高 Jヴィレッジスタジアム]
2009年に本格的にサッカー部の強化をスタートさせた帝京安積高が新たな歴史を作った。
1日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)福島県予選準決勝がJヴィレッジスタジアムで行なわれ、帝京安積が1-0で東日大昌平高を下してインターハイ初出場を決めた。
今年度からインターハイの男子サッカー競技は福島県で開催されるため、県内からは開催県枠で1校増えて2校が出場可能となった。13年連続インターハイ出場中でU-18高円宮杯プレミアリーグ勢の尚志が絶対王者として君臨しているだけに、県内のライバルからすれば大きなチャンスとなる。
「目の前に2つ目の枠があるのは事実。現実として尚志以外にもう1チームが出場できるというのはモチベーションになる」。帝京安積の小田晃監督が思いの丈を口にした通り、他校も含めて目の色を変えて今大会に臨むのは想像に容易い。帝京安積も例に漏れず、本気で夏の全国舞台を狙ってきたチームの一つ。2009年に本格的な強化がスタートし、清水商高OBである小田監督の下で力をつけてきただけに今年懸ける想いは強かった。
その状況下で県予選を順調に勝ち上がり、迎えた準決勝。東日大昌平に対し、序盤から押し込む展開となった。開始2分にはMF藤沼遥斗(3年)のスルーパスにFW白坂晴人(3年)が反応。相手GK矢内忠海(3年)の動きを見て、狙い通りのループシュートを右足で放ったが、惜しくも枠を捉え切れない。その後もキャプテンのCB平野瑛大(3年)と藤沼を軸にボールを動かしていく。最前線の白坂とFW宗形享(3年)にも良い形でボールが入り、決定機を迎えた。だが、ゴールを決め切れずにいると、徐々に相手の反撃を許してしまう。最終ラインも押し上げられず、サイドから崩される場面が増加。守護神のGK村上斗粋(3年)を中心に粘り強く戦ったが、決して楽観視できるような内容ではなかった。
後半に入っても一進一退の攻防が続き、膠着した状態が続く。11分に自陣のゴール前でFKを与え、MF上遠野祐也(2年)にバー直撃の一撃を放たれるなど、ヒヤリとするシーンも何度かあった。そうした流れに終止符を打ったのが、エースの白坂だった。28分、左サイドを打開した左SB長尾潤大(3年)がアーリークロスを入れると、宗形が技ありのヘディングシュートを放つ。惜しくも右ポストに阻まれたが、こぼれ球を白坂が押し込んで均衡を破った。
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