1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

3大会ぶり6回目の出場に王手!! “粘り強さ”を身に付ける都市大塩尻が4戦連続完封で決勝進出

ゲキサカ / 2024年6月3日 15時57分

決勝点を奪った都市大塩尻高MF市川響己(3年)

[6.1 インターハイ長野県予選準決勝 都市大塩尻高 1-0 長野日大高 大曲市運動公園サッカー場]

 1日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)長野県予選準決勝が行なわれ、都市大塩尻高と長野日大高が対戦。MF市川響己(3年)のゴールを守り切った都市大塩尻が1-0で勝利した。

 昨年の都市大塩尻は新人戦こそ県の頂点に立ったが、県1部リーグと選手権予選は2位。「大舞台で勝ち切ることの難しさを学びました」(市川)という一年を経て、今年掲げるテーマは“王座奪還”。一つ目のターゲットとなる3大会ぶり6回目のインターハイ出場に王手をかけた。

 結果的には勝利したものの決して楽な試合展開ではなかった。5月4日に行なわれた県リーグでの対戦時には1-3で都市大塩尻が敗れている。序盤は緊張もあって互いに蹴り合う展開になったため、狙いどころにしていた守備のポイントで思い通りにボールが奪えず。高橋裕之監督は「守備のリズムができなくて、攻撃に転じることもできなかった。もう少しきちんと自分たちのボールにしなければいけない」と振り返る。

 それでも何とか攻撃に転じ、前半17分には「凄く真面目で努力家。愚直に物事ができる選手」と指揮官が評するDF荒木悠作(3年)が右サイドからクロス。FW北村優(3年)がヘディングシュートを放ったが、GKの正面に終わった。

 次第に試合の流れは長野日大に傾き始める。AC長野パルセイロで7年間プレーし、コーチを経て今年から指揮官に就任した東浩史監督が「僕自身も初めてこういう舞台に立たせてもらって、緊張感が普段のリーグ戦やゲームとは全く違うと感じた」と振り返る通り、序盤は選手に緊張が見られ、縦に速くなっていた。

 しかし、時間の経過とともにボールが落ち着き、MF眞鍋顕伸(3年)がサイドのスペースにボールを入れる場面が増加する。27分にはDF吉川昇汰(2年)が自陣から左前にロングボールを展開。FW笹沢廉(3年)が追いつき、DF山崎大馳(3年)がクロスを上げるとCKを獲得。このこぼれ球をゴール前に入れ直し、吉川が狙ったがオフサイドに終わった。29分にはPA前でのFKを眞鍋が直接狙ったが、シュートはGKの正面。東監督は「狙っていたスペースへの仕掛けは上手く行ったと思うけど、それ以降(ゴール前での精度)が課題」と振り返る。

 我慢の時間を乗り切った都市大塩尻は後半に入り、攻撃を修正。ボールを動かしながらスペースを作る戦いを徹底し始めた。加えて、トップ下だった市川が左サイドにスライド。理由について市川はこう明かす。「リーグ戦で対戦した時は負けてしまったけど、後半になると相手のDF陣が凄くバテていた。今日も前半から疲れているように見えたので、縦に仕掛けようと思っていた」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください