3日前と異なる躍動見せた横浜FM井上健太「昨日カツくんと2時間くらい試合を見て…」
ゲキサカ / 2024年6月2日 14時11分
[6.1 J1第17節 鹿島 3-2 横浜FM 国立]
鬱憤を晴らすチャンスはすぐにやってきた。3日前の柏戦(◯4-0)で良さを出せないまま前半限りでの途中交代となった横浜F・マリノスMF井上健太がこの日、またしても左ウイングのポジションで先発出場。前半10分には果敢なカットインシュートで相手GKを強襲し、FWアンデルソン・ロペスの先制点をお膳立てした。
パスの選択肢もあった中、前のめりなプレーが結果につながった。「本当は縦に行きたかったけど、縦は警戒されているなと思っていた。あそこはボス(ハリー・キューウェル監督)からもどんどん振っていけと言われているので、自分も強気に選べた部分もあったかなと思う」。その姿勢はかつて現役時代、同じポジションで世界のトップレベルを経験した指揮官に日頃から求められているものだった。
「ドリブルの仕方や駆け引きの部分はよく練習でも言ってもらいますけど、自分の場合は『とにかく行け』と。メンタル的にビビって行かない場面とか『何で行かないんだよ!』というところがボスから見たらあるみたいで、自分的には絶対取られるだろうって場面でも『行けよ。お前は行けばいいから』と。練習が始まる前にもずっと言われてますね」(井上)
さらにこの得点シーンでは、攻撃の起点を担ったのも井上だった。左サイドの組み立てがノッキングを起こしたものの、井上が爆発的なスピードを活かしたプレスバックでMF佐野海舟からボールを奪ったことで、チームが狙いとする相手をスピーディーに押し込む攻撃につなげていた。
「あの場面はまずボールを取られてしまって、でも攻守の切り替えというのはボスからも言われているし、そこは(井上の)良さだからと。柏戦の次の日、ヘッドコーチのジョン(・ハッチンソン)からビデオを見せられて『全部が悪かったわけじゃない』と守備のところを褒められた。そこをやらないと(ポジション争い)の土俵に乗れないので、そこはやろうと思っていた」。柏戦で得られた手応えも活かした一連のプレーだった。
その後も前半17分には佐野の股を抜くドリブル突破で局面を打開したかと思えば、同45分には右サイド起点の攻撃に内側で顔を出し、FWヤン・マテウスとDF永戸勝也の鮮やかなワンタッチコンビネーションを演出。A・ロペスのシュートが不発に終わって追加点こそならなかったが、連係の中でも適応した様子を見せていた。
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