“絶対王者”の敗退危機に会場騒然も…米子北が激闘制して全国へ!! 善戦の境指揮官「もっと成長できる」
ゲキサカ / 2024年6月2日 19時40分
[6.2 インターハイ鳥取県予選決勝 米子北高 3-2(延長) 境高 どらドラパーク米子陸上競技場]
令和6年度全国高校総体(インターハイ)鳥取県予選決勝が2日に米子市のどらドラパーク米子(どらやきドラマチックパーク米子)陸上競技場で行われ、米子北高と境高が対戦。延長戦にもつれ込んだ激闘を米子北が3-2で制し、16大会連続19回目の出場を決めた。
境は開始直後にFW相見蓮(3年)が左サイドからドリブルで突破し、キックオフから1分もたたないうちにCKを獲得。このCKから惜しい場面を作るなど良い立ち上がりを見せたが、徐々に押し返した米子北が前半12分(35分ハーフ)に均衡を破る。右サイドで得たFKをMF柴野惺(3年)が中央に送ると、両チームの選手が交錯して流れてきたボールの落下点にいたFW鈴木颯人(3年)が右足ボレーで合わせて蹴り込んだ。
米子北は14分にも波状攻撃を仕掛け、ゴール前のこぼれ球をFW畑中大河(2年)が右足で狙ったが、境守備陣のブロックに遭う。20分にもFW西尾潤星(3年)のセンタリングからMF山崎涼(2年)がヘディングシュートを放つも、境GK波多野隼哉(3年)にセーブされた。
最少失点でしのいだ境は30分、同点に成功する。米子北DF浜梶優大(2年)にボールが渡ったところにプレッシャーをかけ、GKへのバックパスを選択させると、米子北GK広川武寛(3年)との連係が乱れ、ゴールに向かって飛んだボールを広川が処理できず、オウンゴールとなった。
そのまま1-1で迎えた後半、米子北はサイドアタックや中央突破で勝ち越しを狙うが、12分に右からのセンタリングを鈴木がダイビングヘッドで狙ったシュートはゴール左へ外れる。境は自陣に押し込まれる時間が長いながらも粘って反撃に転じ、15分には右サイドまでボールを運んでMF黒岩賢斗(3年)がセンタリングを送ると、相見が蹴り込んで2-1とした。
米子北は昨年度までインターハイは15大会連続、高校選手権は14年連続で出場しており、2009年11月の新人戦で優勝して以来、県内3大会で15年近く負けていない(※20年に、コロナ禍で中止となったインターハイの予選代替大会となる西部地区大会準決勝で米子東高に敗戦)。そんな『絶対王者』を追い込む逆転ゴールに境の選手たちや応援団は歓喜を爆発させ、会場も騒然とした雰囲気に包まれた。
それでも米子北は失点直後から反撃を続け、20分に同点ゴールを奪う。中央突破からFW佐野聖也(3年)がヘッドでつないだボールを鈴木がエリア内で収めると、振り向きざまに右足で蹴り込み、この日2点目を決めた。
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