[MOM4720] 柏U-18FW吉原楓人(3年)_「努力し続ける才能」を有したスペシャルな“左の翼”が圧倒的突破力から決勝ゴール!
ゲキサカ / 2024年6月2日 19時51分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.1 日本クラブユース選手権関東予選2回戦 柏U-18 4-2 湘南U-18 日立柏総合グランド]
もう自分がやるしかないと思っていた。この試合の重要性は十分すぎるほどに理解している。苦しむチームを救うゴールは、オレが叩き出す。もちろん自信だってあるに決まっている。それだけの努力はずっと積み重ねてきたのだから。
「プレミアもそうですけど、ここまで自分の思うようなプレーや結果は正直そんなに出ていなくて、うまく行っていなかったですし、ここでしっかりゴールを決めないと、チームメイトからの信頼という面でも結構危ないかなと思っていたので、ここで結果を出せて良かったです」。
柏レイソルU-18(千葉)の11番を背負った、スペシャルな推進力を誇る“左の翼”。FW吉原楓人(3年=柏レイソルU-15出身)は軽やかに奪い切った圧巻の決勝ゴールで、主役の座を実に鮮やかにさらっていった。
クラブユース選手権の全国出場を懸けた一戦は、因縁のカードとなった。柏U-18が2回戦で対峙するのは、湘南ベルマーレU-18(神奈川)。昨年も同じ2回戦で激突し、0-1で敗戦。その次の試合にも敗れたチームは、まさかの関東予選敗退を強いられてしまう。
吉原にとっても、1年前の出来事は忘れられない苦い記憶だ。「去年のこの時期に、ここでベルマーレとやった試合は、自分が結構シュートを外してしまって全国に行けなくて、次の試合では点は獲りましたけど、結局負けてしまったので、今日の試合は人一倍気合が入っていました」。同じ会場で、同じ相手と再会する絶好のリベンジのチャンス。やる気をみなぎらせてピッチへと足を踏み入れる。
試合は白熱の展開。湘南U-18がセットプレーで先制点を奪えば、前半のうちにFWワッド・モハメッド・サディキ(3年)のアシストから、MF戸田晶斗(3年)が同点弾をゲット。後半に入って今度はMF澤井烈士(2年)が逆転ゴールを挙げたものの、すぐさまカウンターから失点。まさにシーソーゲームが繰り広げられる。
2-2というスコアで推移する中、ひそかにシチュエーションが整ったことを感じていたという。「『自分が点を獲ってチームを勝たせたい。全国に導きたい』という想いがあったので、『点を獲ろう』ということはずっと考えていました」。次のゴールを沈めることは、すなわちこの日の主役への立候補と同義。虎視眈々とその瞬間を狙い続ける。
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