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パリ五輪目前でサプライズ復帰!! 大きな覚悟で“最終選考”に臨む鹿島MF松村優太「あいつならいつ走ってもボールが出てくる」荒木遼太郎とも久々共演へ

ゲキサカ / 2024年6月3日 8時1分

 こうしてチャンスを掴んだからには、自らが生き残っていくためのイメージも具体的にふくらませている。五輪本大会の戦いを見据えると、松村のストロングポイントであるスピードと推進力は稀有な能力。落選に終わったU23アジア杯の戦いもチェックしていたという松村自身、その点は深く認識している。

「スピードという武器は誰もが努力して伸ばせるものではない。持って生まれたものだと思うし、代表チームを見てもそれを武器にしている選手がなかなかいなかったのが選出理由の一つだと思っている。もちろんアジア杯の試合はチェックしていたけど、自分だったらここでもう少し推進力をもたらせられたなとも思いながら見ていた。それに五輪本戦は劣勢に回ることが多いと思う。W杯もそうだったし、そこでひっくり返せるのはスピードだと思う」

 松村の言葉どおり、カタールW杯では前田大然や浅野拓磨、五輪では12年ロンドン大会の永井謙佑と、世界大会でスピードを売りにする選手が活躍を見せた例は多い。一方、五輪は選手登録枠が18人と少なく、ジョーカー的な起用を想定した選考が難しいという課題もあるが、そこは本職であるウイングだけでなく複数ポジションを担うことで乗り越えていく姿勢だ。

「この前、(大岩剛)監督が試合を見に来ていて少し喋ったけど、いまは前目のポジションならどこでもやるイメージを持っている。ウイングもそうだし、一番前もそうだし、インサイドハーフもそう。代表では全部やったことがあるので、それができることも呼ばれた理由だと思う」。ビハインドの局面では激しいプレッシングで主導権を取り戻す展開も想定される中、どのポジションからでのその役目を担っていく準備はできている。

 その上でウインガーとして結果を出せれば理想的だ。U23アジア杯ではFW佐藤恵允(ブレーメン)が調子を落とし、FW平河悠(町田)が台頭を果たしたが、本職ストライカーのFW藤尾翔太(町田)もウイング起用をこなすなど絶対的な主軸は不在。松村は「ウイングでスピードやドリブルという武器はあまりないものだと自分でも思っているので、そこは忘れず、どこで出ても準備したいと思う」と意気込む。

 またもう一つ松村にとってポジティブに働きそうな要素が、鹿島同期加入のMF荒木遼太郎(FC東京)の急台頭だ。

 荒木は松村が不在だった3月活動から代表に復帰したため、今回のアメリカ遠征が久々の再会。松村は「楽しそうにやっているのでいいんじゃないですか(笑)。あいつは自由にやるのが一番だと思うし、鹿島でなかなかうまくいかなかったのが、自由にやることによってうまくいっていると思う」と活躍に目を細めつつ、「久しぶりに一緒にプレーするのでそこは一つ楽しみではある」と共演に期待を寄せる。

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