[MOM4726]青森山田MF川口遼己(3年)_指揮官も評価する「山田らしさ」の体現者が県24連覇を引き寄せる決勝弾!
ゲキサカ / 2024年6月4日 19時25分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 1-0 八戸学院野辺地西高 カクヒログループアスレチックスタジアム]
少しだけ軽くなった背番号も心地良い。大阪から青森にやってきて、今年で3年目。ようやく掴み始めているチャンス。手放せない。手繰り寄せたい。このユニフォームに袖を通して獲れるものは、1つ残らず、すべてを。
「インターハイはちょっと若い番号になって、主力としてこうやって活躍できているので、ホッとしている気持ちもありますけど、まだ全国が決まっただけなので、またイチからやっていきたいと思います」。
昨年度の全国二冠王者、青森山田高(青森)で着々と存在感を高めつつある、努力家のアタッカー。MF川口遼己(3年=大阪市ジュネッスFC出身)は自ら叩き出した値千金の決勝ゴールで、苦しむチームを窮地から救い出してみせた。
八戸学院野辺地西高と対峙した令和6年度全国高校総体(インターハイ)青森県予選決勝。県24連覇が懸かる大きなプレッシャーの中で、青森山田のトップ下のポジションに入った川口は、明確なイメージを持ってゲームに入っていた。
「前半から監督の指示もあって『ゴール前に飛び込もう』という話はしていて、サイドから何本も良いクロスが上がっていた中で、なかなか入り切れずに苦しい展開が続いていたんですけど、個人的には『1本も逃さずに入ろう』と決めていました」。積極的にボールを引き出し、サイドに展開したら、そのままゴール前へ。クロスが来ても、来なくても、何度でもそれを繰り返す。
スコアレスで迎えた後半10分。好機が訪れる。中央でボールを受けた川口は、そのまま右サイドへパス。縦に運んだMF別府育真(3年)のクロスに自ら飛び込むも、頭で合わせた軌道は枠を大きく外れたが、少しずつゴールへのピントは合い始めていた。
それから15分後。再び、好機が訪れる。25分。別府が右サイドで時間を作り、外へ流したパスに駆け上がってきた右サイドバックのDF中島斗武(3年)は、グラウンダーのクロスをニアへ。走り込んだ14番がダイレクトで放ったシュートは、左スミのゴールネットへ到達する。
「ムチャクチャ嬉しくて、何をしたらいいかわからなくて、とりあえず応援団のところに行きました(笑)」。ゴールが決まったことを確認すると、ダッシュで向かった先にいたのはバックスタンドから大声援を送り続けた緑のチームメイトたち。彼らの笑顔を見て、ようやく自分の成し遂げた大仕事が実感できた。
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