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[MOM4726]青森山田MF川口遼己(3年)_指揮官も評価する「山田らしさ」の体現者が県24連覇を引き寄せる決勝弾!

ゲキサカ / 2024年6月4日 19時25分



「相手も力強くて、苦しい展開もあったんですけど、まずは失点ゼロで行こうという話はしていて、後ろの選手が凄く頑張ってくれていたので、その中で自分中心に前が決めるから耐えてくれという話はずっとしていて、その責任はありましたし、結果的にゴールを決められてチームの役に立てたかなと思います」(川口)。

 八戸学院野辺地西にも十分にチャンスがあった難しいゲーム展開の中で、「今大会は『怖い選手になろうよ』というところで、得点というところもかなり意識して伝えていたので、そういう形ではやってくれたんじゃないかなと思います」と正木昌宣監督も認めた川口の1点は、ファイナルの勝利を引き寄せる貴重な決勝ゴールに。試合後には絶対に負けられない強烈なプレッシャーから解放された選手たちに、ようやく満面の笑顔が戻った。


 今大会の川口は14番を背負ってきたが、プレミアリーグを戦う時の背番号は23番だ。春のプレシーズンではBチームの遠征に回ることもあり、なかなか思うような時間を過ごせなかった中、スタメンに抜擢されたプレミアの開幕戦で、期待に応えて先制ゴールを記録。チームの勝利に貢献してみせると、以降はリーグ戦全試合にスタメン出場を果たしており、完全にレギュラーを確保。「最初は立ち位置もそんなに良くなかったんですけど、自分なりに努力はしてきたので、それを信じてやってきました」という言葉を証明するような好パフォーマンスを続けてきた。

 正木監督は試合に継続して出場する中で、川口に見えてきた特性をこう語っている。「誰よりもチームのために声を出したり、味方を動かしたりできる選手で、思っていたよりもリーダーシップのところも凄く良くて、どんな時も一生懸命やってくれるので、やっぱり『山田らしさって何?』と言えばそういうところかなと思っています」。

 本人にも自身のリーダーシップについて尋ねてみると、「正直、自分は一応関西人で、ピッチ内外でうるさいので(笑)」と笑顔を見せながら、「そういう部分を生かしてチームに声を掛けたりしていますし、チームに声を掛けるからには自分にも責任が伴うので、自分のプレーをしっかりやりながら、チームにも求めながらやっています」とも言及。レギュラーとしての自覚も十分に芽生えてきているようだ。

 中学時代を大阪の大阪市ジュネッスFCというチームで過ごした川口には、全国の舞台で再会したい“同級生”がいる。「静岡学園の7番の天野太陽選手はジュネッスで一緒にやっていて、ボランチで一緒に組んだりしていたので、対戦したいですね」。もし対戦が実現したら、成長した姿を見せつけてやる。

 指揮官も評価する『山田らしさ』の体現者。プレミアリーグのチームファーストゴールに、県24連覇をチームにもたらす決勝ゴールと、今季の大事な得点を奪ってきた、絶対王者をフルエネルギーで牽引するアタッカー。川口遼己の攻守に渡る献身的なプレーは、夏の日本一を真剣に狙う青森山田にとって絶対に欠かせない。



(取材・文 土屋雅史)
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