もう一度ゼロから創り上げる「駒大高校サッカー部はどうあるべきなのか」。駒澤大高は選手権全国4強の堀越に競り勝って東京ベスト8進出!
ゲキサカ / 2024年6月5日 12時9分
次のゴールが生まれたのは後半7分。堀越は相手のビルドアップミスを見逃さず、奪ったボールを右サイドへ展開。仕掛けたFW岩崎晄芽(3年)のクロスに、飛び込んだFW三鴨奏太(2年)の完璧なヘディングがゴールネットへ突き刺さる。1-1。試合は振り出しに引き戻された。
堀越高はFW三鴨奏太(10番)が同点弾!
「ビルドアップミスで『よくある失点だな』と思っていましたし(笑)、気持ちが落ちるような失点の仕方ではなかったので、そこまで急ぐ必要もなく、『0-0の状態だと思ってやろう』ということは意識していました」(内田)「失点しても意外とみんな落ち着いていたというか、『もう1点獲り返すぞ』というエネルギーみたいなものをみんなが持っていたので、逆に落ち着いてもう1回ゲームに入り直しました」(寺尾)。追い付かれた駒澤大高は、冷静だった。
失点から2分後の9分。右サイドから岩井が打ち込んだシュートはクロスバーに跳ね返されたが、まだ攻撃は終わらない。粘って左サイドで残した流れから、森田がシュート気味に入れたクロスを「触るか触らないかぐらいで、あまり深く当てずに、でも、ちゃんとコースに流し込む感じで蹴りました」と内田が優しく合わせると、ボールはゴール右スミへ吸い込まれる。
「この子たちは意外とウイニングマインドというか、負けん気が強いところもあって、あまりバタバタしないですし、あまり崩れないので、そこは良いところかなと思っていますね。失点しても気持ちが落ちている感じもなかったですし、諦めていなかったと思います」(亀田監督)。駒澤大高がまたも1点をリードする。
MF内田龍伊(10番)のゴールで駒澤大高が再び勝ち越す!
再びビハインドを追いかける格好となった堀越は、終盤に入ると森奏を前線に上げてパワープレーで最後の勝負に。35分には鋭い仕掛けからFW小泉翔汰(3年)が上げたクロスに森奏が頭で合わせるも、丸林が丁寧にキャッチ。どうしても1点が遠い。
「試合前からどんなに泥臭い形でも、何が何でもゴールを奪って、80分後には自分たちが勝って終わるということを意識していましたし、堀越は強い相手だったんですけど、自分たちはチャレンジャーとして臨むことを意識していたので、それを1試合やり通せたと思います」(寺尾)。ファイナルスコアは2-1。駒澤大高が全国経験者をズラリと揃えた堀越に競り勝って、準々決勝へ勝ち上がる結果となった。
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