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もう一度ゼロから創り上げる「駒大高校サッカー部はどうあるべきなのか」。駒澤大高は選手権全国4強の堀越に競り勝って東京ベスト8進出!

ゲキサカ / 2024年6月5日 12時9分


「ゲームに入る前の一発目の応援には震え上がるような感じがするので、そこで『今日はやらないといけないな』と思いますね。仲間が必死に応援してくれている中で、不甲斐ないプレーはできないですし、そういう責任感は強く持たないといけないと思います」。決勝点を挙げてチームの勝利に貢献した内田は、スタンドの仲間たちへの感謝を隠さない。

 それはキャプテンマークを巻く寺尾も同様だ。「応援リーダーを中心に良い応援を準備してくれたと思いますし、自分たちは応援ではなくて、『一緒に戦う』ということを意識して取り組んでいるところもあって、本当にピッチ内外が一体となって戦えたのは良かったと思います。試合のメンバーに入れなかったヤツらが昨日も『何が何でも勝ってこいよ』という言葉を掛けてくれたりしていたので、自分たちも『何が何でも結果を出そう』という雰囲気になっていました」。

 駒澤大高と言えば、圧倒的な数を誇る赤い応援が常にピッチの選手を後押ししてきた印象もあるが、亀田監督の言葉が印象深い。「駒澤の在り方という話をずっとしてきたんですけど、たとえば応援自体もコロナ禍で1回なくなってしまったので、誰も知らないんですよね。それこそ全体ミーティングもしばらくできなかったですし、この数が力にはならなかった時期が結構あった中で、『それをもう1回ゼロから自分たちで創るぞ』という強い気持ちもありました」。

 今の3年生が入学してきたころには、まだ声を出して行う応援は実施されていなかった。だからこそ、この状況が当たり前ではないことも、送られる大声援が自分たちの足を何より動かしてくれることも、彼らはより強く実感している。

「自分が1年生の時は外から静かに見ていたので、正直駒澤の特徴はそんなに感じられなかったんですけど、今はどんどん試合を追うごとにピッチ内外で一体となって成長していっていることは改めて感じています。あの声援を受けると、内側からエネルギーが湧き上がってくる感じで、絶対に自分の持っているエネルギーではないところからもエネルギーをもらう感じなので、やっていても興奮しますね」(内田)。

 2014年以来となる、夏の全国出場のために必要な勝利はあと2つ。新たな歴史を創るのはオレたちだ。その数でも、その熱量でも、相手を圧倒する赤き力を結集させてきた駒澤大高の進撃は、まだまだ終わらない。



(取材・文 土屋雅史)
●全国高校総体2024特集

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