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北欧で飛躍したパリ世代…公立中体連出身FW鈴木唯人がA代表デビューへ「チャンスをしっかり掴んでいかないと」

ゲキサカ / 2024年6月5日 23時33分

前日練習を行った日本代表FW鈴木唯人(ブレンビー)

 公立中学校からのし上がってきたパリ五輪世代のアタッカーが、日本代表デビューまであと一歩のところまで辿り着いた。北中米W杯アジア2次予選ミャンマー戦を翌日に控えた5日の練習後、報道陣の取材に応じたFW鈴木唯人(ブレンビー)は自身初の代表戦へも気負わず、自然体で意気込みを語った。

「代表デビューだからと言って特に何かできるわけでもないので、いつもやっていることが出ると思うし、特別そんなに深く意識することはない。ただそういうチャンスをしっかり掴んでいかないといけないポジションだとは思うので、そういう意味では大事な試合になる」

 パリ五輪世代の中核を担い続けてきた鈴木だが、もともとは地元公立の葉山中から市立船橋高に練習参加を経て進学した“叩き上げ”のアタッカー。名門校のポジション争いで1年次から頭角を現し、高卒で清水エスパルス加入を果たすと、1年目からJ1リーグ戦30試合の出場機会を掴み、一気にプロキャリアを前進させた。

 パリ五輪を目指す大岩ジャパンには発足当初から定着し、昨季後半戦にフランス・ストラスブールへの期限付き移籍で初の欧州挑戦。リーグ・アンで初ゴールを挙げる結果を残しながらも契約延長に至らなかったが、今季はデンマークのブレンビーに活躍の場を移し、日本人に馴染みが少ない北欧の地で公式戦11ゴール10アシストという結果を残した。

「チームメートに自分がどういう選手かというのを分からせるのに時間がかかったけど、それも想定していたこと。結果的にこの1年は自分の中で予想どおりいったかなと思っている。自分として目に見える結果が残せてきて、チームメートからの信頼も得られたことでそういう形につながったのかなと思う」(鈴木)

 そうした華々しい飛躍の結果、パリ五輪招集のクラブ交渉が難航するという事態にもなったが、五輪を待たずに森保ジャパン入り。22年1月の国内組合宿以来2年半ぶり、海外組を含めたフルメンバーでは初のA代表に食い込んだ。

「デンマークでもフランスでもそうだったけど、自分の中で試行錯誤して、どうやったらサッカーがうまくなれるか。そういった中でコツコツとやってきて、自分の中でちょっとずつ良くなってきているのかなと思う」。まさにその身一つでキャリアを切り拓いてきた。

 もっともここからはA代表のポジション争い。特にアタッカー陣は欧州5大リーグで豊富な実績を残している選手が並んでおり、さらにハイレベルな基準を突きつけられる。鈴木自身も「ここではみんながそういう結果を残してきてる人たちが多いので、まだまだ自分はそういった中に名乗りを挙げていかないといけない」と地に足をつけ、代表キャリアを重ねていく構えだ。

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