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プレミアWEST首位の大津が延長後半の2発でインハイへ。苦戦の熊本決勝も進化、全国制覇への糧に

ゲキサカ / 2024年6月6日 9時24分

 大津は長い芝にも苦戦。ややボールを大事にし過ぎたところもあってバックパスが増え、特長である前線を追い越すような動きを増やすことができない。後半4分には、嶋本が強烈な右足シュート。こぼれに反応した中村が決定機を迎える。また7分には、MF舛井悠悟(3年)が抜群のスピードで右サイドを突破。クロスを上げ切るもゴールには結びつかない。

 熊本国府も5分、左ロングスローの流れからPAへ縦パスを差し込み、DF裏のこぼれをFW松元海斗主将(3年)が右足で狙う。だが、大津GK坊野雄大(3年)が反応。後半は熊本国府のペースで試合が進む中、大津はU-17日本高校選抜候補の190cmCB五嶋夏生主将(3年)が抜群の高さを発揮したほか、こぼれ球を畑や嶋本が回収して攻撃に結びつけようとする。
後半5分、熊本国府FW松元海斗主将が決定的な右足シュート
 熊本国府はMF溝口晃史(3年)がマンマーク気味に相手エースMF嶋本を監視。また、左SB新屋颯波(3年)が対人の強さを見せるなど、各選手が良く戦っていた。1点差のままで食い下がるチームは、17分に怪我によってベンチスタートのFW鎌田竜輔(3年)を投入。29分には、鎌田が相手DFからボールを奪い取り、独走する。だが、大津CB村上慶(2年)が猛然とカバーしたことで力強いシュートを打ちきれなかった。

 大津は村上が素晴らしいカバーリングを連発。GK坊野の存在も大きく、1-0のまま試合を進める。だが、後ろへの意識がやや強くなってしまっていた。一方の熊本国府は松元をボランチへ下げて守りの強度、運動量を維持。挑戦者は終盤も切れることなく戦い続け、1点をもぎ取った。
大津は2年生CB村上慶が好守を連発
 後半35+4分、熊本国府は新屋が左サイドへ展開すると、交代出場MF福田倖大(3年)が右足でクロスを上げる。これにファーから飛び込んだ岩崎が頭でゴールへねじ込んだ。試合終了直前の同点弾に熊本国府イレブン、応援団が歓喜を爆発。その最中に後半終了の笛が鳴り、試合は延長戦へ突入した。
後半35+4分、熊本国府MF岩崎祷真が同点ヘッド後半ラストプレーでの同点ゴールだった
 だが、大津が底力を見せる。延長後半6分、交代出場のMF溝口晃史(3年)が左中間で前を向いて前方の嶋本へパス。そして、嶋本が中へ繋ぐと、山下がマークを外してからの右足シュートをゴール右隅へ突き刺した。
延長後半6分、大津FW山下景司が右足で勝ち越しゴールエースがチームを救った
 さらに7分、山下からのラストパスを受けた嶋本が豪快な左足シュートを叩き込んで3-1。熊本国府の佐藤監督は、「(2点目を取られずに試合を進めたが、)やっぱり取るべきところでしっかり取る感じなんですね」と大津の決め切る凄さについて、認めていた。
延長後半7分、大津の10番MF嶋本悠大が左足で決めて3-1勝負を決定づける一撃
 大津は延長戦で差をつけて3-1で勝利。山城監督は「決勝戦の雰囲気に本来彼らは2年生の時から経験しているんで慣れてるはずなんですけど、まだまだ選手としての未熟さがそれぞれあるのかなって痛感しました。経験をいっぱいしている分、ナーバスになっているところもちょっとあったのかなと思います」。今年、ここまで主導権を握れなかった試合はないのだという。それでも、我慢の戦いで勝ち切ったことは次に繋がる。

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