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絶対王者・青森山田相手の惜敗で感じた「小さいところの差」。八戸学院野辺地西は大きな“のびしろ”を信じてリベンジを誓う

ゲキサカ / 2024年6月6日 12時45分

惜敗の八戸学院野辺地西高は前を向いて絶対王者にリベンジを誓う

[6.3 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 1-0 八戸学院野辺地西高 カクヒログループアスレチックスタジアム]

 今回こそは勝利できる手応えを十分に感じていたから、余計に悔しい。あのゴールを防ぎ切れていれば。あのシュートを決め切れていれば。あのワンプレーをやり切れていれば。ここから先はもう、『こうしていれば』を1つずつ潰していく段階。とにかくディテールを突き詰め続けるしかない。

「今日は1本どっちかが決めれば流れが変わるという試合だったと思うんですけど、その1本を決め切れなかったところに自分たちの力不足を感じましたし、山田はどんな形でも1本を決めて勝ち切るという強さは、僕たちもピッチで思い知らされました」(八戸学院野辺地西高・堀田一希)。

 県24連覇という記録を阻むべく、絶対王者へ果敢に立ち向かったオレンジの戦士たち。八戸学院野辺地西高(青森)は今まで以上に自分たちへとベクトルを向け、最後のリターンマッチへと歩みを進めていく。


「試合に入る前に、『初めの15分は無失点で』というプランで行った中で、みんな守備を頑張っていましたし、チャンスも作れたと思います」とFW成田涼雅(3年)が振り返ったように、前半は八戸学院野辺地西の出足が青森山田高を上回る。7分にはボランチのMF木村隆太(1年)を起点に、成田のパスに抜け出したFW堀田一希(3年)のシュートは枠の左へ外れたものの、「今年はそこが我々の武器ですから」と三上晃監督も言及した成田と堀田の2トップでいきなり惜しいシーンを創出する。

八戸学院野辺地西高のキャプテン、FW堀田一希

 際立ったのはボールアプローチの速さだ。中盤で生まれたセカンドボールは、1年生の木村とMF阿部莞太(2年)のドイスボランチが拾い続け、相手に主導権を渡さない。また、「サイドハーフがサイドバックのところまで吸収されなかったので、セカンドを拾ってそのままサイドに展開したり、トップにボールを入れられましたね」と三上監督も話したように、右にMF小笠原聖那(3年)、左にMF千葉日向(3年)を配した両サイドハーフも果敢に高い位置をキープし、攻守に効果的なプレーを繰り出していく。

 ディフェンス面の奮闘も語り落とせない。前半はほとんど青森山田に決定機を作らせず、「後半は山田さんの出足のところがワンランク上がりましたね」と指揮官も口にしたその後半も、右からDF開坂高雅(3年)、DF中野渡琉希(2年)、DF奈良良祐(3年)、DF藤田真翔(3年)が並んだ4バックに、GK島川侑大(3年)も加えた守備陣は高い集中力で、相手の鋭いアタックに対抗。最後の局面では身体を張って、ゴールに鍵をかけ続ける。

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