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「隙を突いて、隙を与えない」。長崎総科大附が長崎準決勝を4-0で突破し、宿敵とのリベンジマッチへ

ゲキサカ / 2024年6月28日 11時56分

 だが、前半はシュート10本で無得点。定方監督は「決めるべきところで決めないのがウチの課題かなという風に思います。で、自分たちであたふたしてリズムが崩れる。ウチの未熟さです」と指摘する。前半3分に坂本の放ったループシュートが枠を外れると、FW高橋駿介(3年)のロングスローや抜け出し、左サイドから再三仕掛けていたMF松下昊稀(3年)とMF黒木秀彰(3年)のクロス、右SB河野泰良(1年)のロングフィードなどからゴール前のシーンを増やしていたもの、1点を奪えずにハーフタイムを迎えてしまう。
長崎総科大附MF高橋駿介は豊富な運動量を発揮。先制点に絡んだ
 だが、後半開始直後に待望の1点を奪う。左サイドを突破した左SB田中泰平(3年、兄は宮崎MF田中純平)のクロスに高橋が飛び込むと、こぼれを坂本がゴールへ蹴り込み、先制点。佐世保実も横田やMF力岡佑樹(3年)の絡んだ攻撃からシュートへ持ち込む。だが、GKマガリェンス・アルナウド(3年)の守る長崎総科大附ゴールを脅かすことができない。
後半1分、長崎総科大附FW坂本錠が先制ゴール佐世保実の2年生FW横田翔栄は前線で存在感のある動き
 逆に長崎総科大附は16分、「キックは自信あります。ロングシュートだったり、周りを見えているところやゲームを落ち着かせるっていう部分も長所だと思ってるんで、そういう部分をもっと発揮していきたい」という宇土の正確な右CKから、ファーの坂本が距離の長いヘッドを決めて2-0。この後もサイド攻撃、セットプレーを交えて攻め続けると、31分には松下の左クロスを坂本が頭でゴールへ流し込む。坂本はハットトリック達成。35+5分にも、交代出場左SB小手川蓮(3年)の縦パスからFW竹嶋優(1年)が左足ループシュートを決め、準決勝を突破した。
後半16分にFW坂本錠が2点目のゴール後半31分、長崎総科大附FW坂本錠が頭でこの日3点目のゴール
 長崎総科大附は今年、選手権に出場した昨年ほど飛び抜けた選手がいないと言われている世代だ。だが、定方監督は団結力の高さをまとまりの良さ、一体感を評価。昨年は立ち上がりと終了間際の失点やセットプレーの失点という課題をなかなか改善できなかったが、今年は各選手が補完し合うような姿勢を見せている。

 宇土は「キツイ時にどれだけみんなで盛り上げてやれるかや、去年よりも個が少し落ちると思うんで、その落ちる分、一体感っていうか、チーム力で補っていかないといけないなと思うんで、そういう部分を今年は意識しています」と説明。雪辱への思いもチームの原動力になっているという。
後半35+5分、長崎総科大附は交代出場のFWFW竹嶋優(左)がゴール
 長崎総科大附は昨年度の選手権予選決勝で国見に3-1で勝利。「(だが)新人戦で、3-1でひっくり返されて、それが自分たち凄く悔しかったんで、それをバネに高総体やろうっていう風に決めていたんで、もうそれが力となっています」(宇土)。今年は県3冠、選手権での国立4強入りを掲げてスタートしたが、新人戦の敗戦で下方修正を強いられた。

 7日の決勝はライバルとの再戦。宇土は「総附らしくハードワーク、球際、切り替えでまず負けないっていうのと、今日の前半の課題だったら決め切るところで決め切るだったり、そういうところで相手に隙を与えず、総附らしいサッカーをしていきたいなと思います」。挑戦者として挑み、“総附らしさ”を貫くだけ。そして、前回大会全国3位の国見を乗り越え、インターハイ切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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