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“拠りどころの甘さ”も、近江が初のインハイ予選連覇。強豪校への新たな一歩

ゲキサカ / 2024年6月9日 7時48分

 立命館守山は20分、左SB片岡大知(3年)が敵陣でのインターセプトから左足一閃。これは相手DFにブロックされたが、26分にも片岡が対角のロングパスを右サイドへ通す。相手DFが寄せて来る中で氷見が残し、MF宮田夢大(3年)がクロス。これにFW李川晃瑛(2年)が飛び込む。2年生中心のDF陣含めて技術が安定しているチームは、その後もボールを持てば仕掛ける李川のドリブルなどでゴールを目指した。
前半20分、立命館守山の左SB片岡大知がインターセプトから左足を振り抜く立命館守山を引っ張るFW氷見亮陽主将
 そして、後半10分には左の李川がドリブルで仕掛け、ラストパスのこぼれを宮田が左足ミドル。強烈な一撃がGKの頭上を越えたが、ボールはクロスバーを叩いてしまう。立命館守山は強度で負けず、中盤の攻防でボールを奪い切っていたが、吉田監督は「取り切って、取り返されていた」とシュートに結びつける回数を増やせなかったことを残念がる。
立命館宇治MF宮田夢大はクロスバー直撃の左足ミドルを放った
 対する近江は、豊富な運動量で奪い返しを見せるMF廣瀬脩斗(3年)やMF伊豆蔵一惺(3年)、後半途中に右サイドから中央へ移ったMF河野翔空(2年)が相手の速攻を遅らせ、3バックの中央を担う高本が相手のクロスに落ち着いた対応。また、DF藤田准也(2年)が高さを発揮したほか、選手権準優勝メンバーのGK山崎晃輝主将(3年)がゴール前で存在感を見せていた。
近江MF廣瀬脩斗がボールを奪い返す
 一方で、前田監督はボランチが係わっての攻撃や、3バックの選手がドリブルで運んだり、WBが中へ割って入ったりする動きが少ないことを指摘。準決勝(対綾羽高、2-1)ではよりボールを持って攻撃することができていたというが、決勝では緊張もあったか、パス中心の戦いになっていた。

「(昨年からメンバーが大きく入れ替わり、)まだ経験がない中で『何に頼るか』って言ったら、多分、最後、技術のはずなんですけど。それがやっぱりこういうところになった時に発揮できないっていうのが、多分、今の現状やと思います。ボールを離そう、離そう、離そうと。『最後、拠りどころにするところが甘かったよね』っていう話だった。それは僕の反省です」と指揮官。後半のシュートは、終了1分前に左WB中江大我(2年)のパスから山本が左足で狙った1本のみで、試合を通じてもシュート2本に終わった。

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